この夏、最大の天体ショーイベントとして注目なのはズバリ火星!です。
火星が地球に大接近しスーパーマーズとなって、赤く美しい姿をみせてくれ観測に絶好のチャンスとなります。
この好機が訪れる火星観測について、時期とスケジュールについて少し詳しく触れてみたいと思います。
2018年の夏は是非、望遠鏡を持って夜空を見上げてみましょう!
約2年ぶりの火星大接近が見られる好機!
地球のスグ外側の軌道を周る火星。火星は約2年2カ月毎に地球に接近し赤い星が夜空に大きく輝くため、天体観測初心者の方でも、肉眼で簡単に見つけることが出来るようになります。
しかも2018年は、スーパーマーズと呼べるくらい火星が地球に最接近するという絶好の観測チャンスです。
その最接近は2018年7月31日で距離はの5,759万キロメートル。
ここまで地球に大接近するのは2003年以来約15年ぶりです。
多くの天文愛好家たちが注目し、観測の的になることは間違いありません。
「Image Credit:自然科学研究機構 国立天文台」
火星大接近のスーパーマーズが見られる時期と方角
2018年の火星大接近は7月31日とありますが、実際に赤く大きく輝く姿が観測出来る期間は長く、6月下旬から9月上旬頃まで。南~南東の方角を見上げれば、街灯の多い街中でも肉眼で比較的簡単に見つけられるでしょう。
「Image Credit:国立天文台 天文情報センター」
2018年のスーパーマーズは2016年の時とどう違うのか?
2016年にも大きな話題になった火星大接近。このときもスーパ-マ-ズと呼ばれ注目されました。2016年の時は、地球との最接近時の距離が7,528万キロメートルでしたが、2018年はこのときより約1,800万キロも近い5,759万キロメートル。
これがどれくらい見える大きさとして違うのか?と言うと、NASAもTwiiterでこのような動画を公開しています。
See Mars…no scope needed! Look up & to right of the moon to see Mars at closest approach: https://t.co/1RUrPu86tU pic.twitter.com/BzRzNHf5XW
— NASA (@NASA) 2016年5月30日
「Copyright ©:NASA(Twitter) All rights reserved.」
また、肉眼で見ると夜空での存在感抜群で、赤い大きな星がハッキリと確認出来るハズです。
スマホでスーパーマーズを撮影してインスタ映え!?
今や誰もが持っているって言っていいほどスマートホンは普及しています。そんな普及率の高いスマホには周辺グッズも充実して来ており、天体観測にもその分野を広げて来ています。
つまり、15年ぶりにやって来るスーパーマーズをスマホで撮影出来れば、”インスタ映え”間違いなしになるかも知れません。
でもどうやってスマホで火星の写真を撮るのか?
いろいろ調べてみたところ、ありました!うってつけのスマホグッズが!
双眼鏡や望遠鏡にスマホを装着出来る便利なアダプタです。
このアダプタは、市販の双眼鏡や望遠鏡などの光学機器に簡単に取り付けられ、その画像をスマホに映し出す事が出来るとの事。ただ、取り付けられるのは接眼部の直径が23~55mm径までで、サイズが合えば顕微鏡などにも装着出来るそうです。
またとない火星を大きく見れるチャンス。望遠鏡なら火星の表情まで捉えることが出来るかも知れません。
スマホを使って最高の1枚を撮ってインスタに公開するのも楽しいかも知れませんね?!
スーパーマーズ観測前に火星の事を少し知っておこう!
2018年夏は、誰でも簡単に大きな火星・スーパーマーズを見ることが出来ます。でも、天文に詳しくない方は「そもそも火星ってどんな星?」な感じかも知れません。
そこで火星についての簡単な解説をすると・・・
- 火星の位置:太陽系第4惑星(地球は第3惑星)
太陽からの平均距離は約2億3,000万キロ(地球は約1憶5,000万キロ) - 火星の大きさ:地球の約半分
- 火星が赤く見える理由:表面が酸化鉄(赤さび)を多く含む岩石で覆われているため
- 火星の1日:地球とほぼ同じ約24時間(1年は687日)
- 火星の大気:大気は希薄で地球の100分の1以下
- 火星の気温:平均気温マイナス40度以下
- 火星の重力:地球の4分の1以下
- 火星の生物:今のところ痕跡は確認されていないが、過去に居た可能性も?
(今後の調査で発見される可能性もゼロではない。)
「Image Credit:市販の天体望遠鏡で見た火星」
また、人類は2020年代後半から2030年代にかけて、有人火星探査を往復約2年かけて実施する計画もしており、今後大きくクローズアップされて来る天体でもあります。
そんな火星は2018年の夏は、全天で月の次に大きく輝いて見えるでしょう。(マイナス2等級以上の明るさ)
15年ぶりのスーパーマーズ。
虫刺されに注意さえすれば、過ごしやすい環境のもと、ゆっくりと観賞できると思いますので、是非、夏の星空を眺めてみてはいかがでしょうか。