天文・宇宙をテーマにしているこのサイトですが、正直なところUFOや宇宙人などオカルト的なネタには否定的で興味がなく、これまでほとんど話題にはして来ませんでした。
が、しかし、最近ちょっと気になるUFOネタのニュースが飛び込んで来たので、サイトのスタンスとしてあまり不本意ではないかも知れませんが、個人的な見解を含め今回は少しこのネタを取り上げてみたいと思います。
米国防総省極秘プロジェクトの責任者が明かしたUFOの存在
アメリカのニューヨーク・タイムズ紙が報じたこのニュース。アメリカ国防総省には極秘のプロジェクトでUFO研究の機関が存在するとの事で、そのUFO研究極秘プロジェクトの元責任者ルイス・エリゾンド氏はメディア取材に応じ、人類より遥かに科学文明が進んだ地球外知的生命体が地球に訪れているという確信を語ったと言います。
同氏によると、彼が所属していた極秘UFO研究の機関の目的は世界各地で目撃されているUFOの情報を調査し、UFOが実在するのであれば国家の安全保障の脅威となる可能性があるのか?を見極める事にあると言い、アメリカは事実上UFOの存在を認めた上で、予算を組みこれを調べていたという事なのでしょうか?
「Image Credit:5角形の建物が特徴的な通称・ペンタゴンの米国防総省(Wikipediaより)」
エリゾンド氏によると国防総省にはUFO研究プロジェクトが確かに実在し、彼は実際にそこの責任者を務めていた過去があり、そこでの経験を踏まえ取材に対し「個人的な意見」と前置きした上で、「この宇宙に存在する知的生命体は我々(人類)だけでない可能性を裏付ける極めて説得力の高い証拠がある。」とメディアに対し語ったのです。
ちなみに、エリゾンド氏による今回のこの”暴露”と言うべきモノは、アメリカ国防総省がUFO調査研究のためのプロジェクトに日本円で約25億円(2007年~2012年)を予算計上しており、これが打ち切られた事に対する抗議だと言います。
地球外知的生命体の存在を裏付ける極めて説得力の高い証拠とは?
アメリカ政府はこれまでUFOや宇宙人との関与はもとより、UFO存在そのものを否定して来ましたが、国防総省の高官だったエリゾンド氏の”暴露”によって、否定していた政府に矛盾を生じさせたことになってしまいました。その暴露と言える証拠として映像が公開されたのが、メディアでも繰り返し報道されたのでご存知の方も多いと思いますがコチラです。
この映像は2004年にアメリカ海軍が撮影したモノで、カリフォルニア州サンディエゴ付近で航空母艦ニミッツの艦上にUFOが出現したと言い、このとき空母ミニッツからスクランブル発信した戦闘機が撮影し、これ以外にも複数のUFOが編隊を組んで出現したとされています。
ですが、何故これが地球外知的生命体の乗るUFOだと言えるのでしょうか?
エリゾンド氏によると、海軍が遭遇したUFOは私たちが常識としている航空力学を全く無視した飛行をしており、尚且つ、一見した限りでは人間のような高度な知性を持った生物が操縦しているような飛行で、さらには重力を超越した驚異的な操縦に見えたと話しています。
しかし、この暴露を受けてプロジェクト立ち上げに関わった元上院議員はスグにUFOの存在を否定する反論の声明を出していますが、それでもアメリカ政府が5年間で25億円もの予算を使ったUFO研究があった事は事実のようです。
UFO否定派の意見
私も地球に宇宙人の乗った宇宙船(UFO)が来ているという説は、にわかには信じていない否定派の一人です。そんな私を含めた否定派が何故UFOの存在を信じないのかと言うと、その理由はいくつもあります。
UFO否定派が信じない3つの理由
まず1つ目の理由として。これだけUFO目撃情報が多いにも関わらず、また写真等の映像技術のクオリティが進歩した現代なのに、どれもハッキリと撮れている映像が無く不明瞭である事に大きな疑問があります。
「Image Credit:YouTUBEより」
アメリカ海軍が撮影した映像ですらこのように不明瞭なのですからちょっと信じがたいと言いいたくなるのは無理もないのではないでしょうか?
2つ目が、航空力学を無視した飛行に疑問がある事です。
UFOの目撃情報の多くに「尋常じゃない飛び方」をしていた等と聞いたりします。
例えば、
上空に停止していたのに、いきなり超高速で飛び去ったとか・・・
ジグザク飛行をしていたとか・・・
さらには、いくつにも分離して飛行していた等、どれも現在、私たちが常識とする航空力学には該当せず、それこそ物理的に不可能な飛び方で不自然極まりありません。
もちろん、常識を超えた未知の飛行物体なので飛び方も未知的なのかも知れませんが、もしUFOの中に生物が居たとしたら普通に考えれば無事でいられるハズもなく、地球の航空機がそんな飛び方としたら一瞬で空中分解してしまいます。
そして3つ目。
もし、宇宙人が地球に飛来していたとするなら何故人類に接触して来ないのでしょうか?
一部では政府や軍が極秘に宇宙人に接触しており、一般にはひた隠しにしている等のウワサを耳にしたりしますが、それでも頻繁に目撃しているなら宇宙人に極秘接触していても隠し通せるとは思えませんし、仮に地球にやって来れるような宇宙人が居たとしたら、私たちの想像を絶する進んだ超科学力を持っているハズです。
何光年、何千光年も離れた遠い宇宙の果てからやって来るであろう宇宙人。一方の人類は38万キロしか離れていない衛星(月)にですらやっと行くことしか出来ないワケで、そこから考えても科学力の差は圧倒的にあるでしょう。
そんな超進んだ科学力を持つ宇宙人が攻撃的な種族だったら人類なんてひとたまりもないでしょう。
あっと言う間に滅ぼされるか征服されてしまうでしょう。
「Image Credit:pixabay」
もし、今現在において宇宙人が地球に来ているのが本当であれば、まだ地球は侵略されていませんので、きっと友好的な種族なのかも知れませんね?(笑)
UFO否定でも宇宙人存在説は肯定派の意見
私自身、UFOは否定派ですが宇宙人が存在するということについては肯定派です。その理由はただ1つ。『宇宙はあまりにも広大過ぎる!』からです。
仮に宇宙が太陽系という限られた領域だけなら宇宙人など居ないと言い切れるでしょうが、宇宙は太陽系だけでなくその外側の領域は果てしなく広く、例えば、私たちの太陽系がある天の川銀河は2,000億以上の恒星(太陽)の集合体で、その大半の恒星が太陽系と同じように惑星を従えていると考えられ、その中に私たち人類のような知的生命体が居てもおかしくはないでしょう。
「Image Credit:天の川銀河のイメージ図(Wikimedia Commons.Pablo Carlos Budassi.)」
さらには、その銀河も観測出来る範囲内だけでも数千億個あるとされており、宇宙には銀河だけでなく星団も数限りなく存在します。
そんな途方もなく広い宇宙で、知的生命体は人類だけだ!と言い切れるでしょうか?
また、生命に溢れる地球の事を、良く「奇跡の星」と称したりしますが、果たして奇跡が起こったのは地球だけなのでしょうか?
私はとてもそのようには思えず、必ず 人類と同等、もしくはそれ以上の文明を持つ宇宙人はいると思っていますし、多くの天文学者や科学者たちもそのような考えを持っています。
宇宙人が居るなら何故接触出来ないのか?
宇宙人の存在を否定する人の多くは「何故接触出来ないのか?」と疑問を持っている事でしょう。それは何故なのか?
その理由もまた宇宙が広過ぎるから。という事にあるのではないでしょうか?
例えば、人類の寿命を基準として考えるとせいぜい100年程度。
最近話題になった約4.2光年離れたお隣りの恒星系プロキシマ・ケンタウリに行くのに、現在人類が持つ最速の宇宙船(無人探査機)を使っても数万年かかってしまいます。
「Image Credit:プロキシマ・ケンタウリ星系の想像図(Wikipediaより」
さらには、光の速さでさえ宇宙を渡って他の恒星系へ行くのに最低でも数年以上かかってしまうのに、限りある短い命の生命体が星の海を渡るには寿命が足りなさ過ぎます。
ですが、SF映画のように光速を飛び越えて航行したり、コールド・スリープ(人工冬眠)で命を長らえさせたりすれば話は別ですが、それを実現させるとなれば今の常識では考えられないほどの超科学が必要になります。
実際に、UFOの存在が実証されず人類が宇宙人と明確に接触出来ていない現在。
やはり、宇宙人は宇宙のどこかに居るだろうけど、広大な宇宙を渡っていけるほどの科学力を持つ種族はいない!と断言しても良いのではないでしょうか?