先日、宇宙人実在の信ぴょう性を問う記事を投稿しましたが、そこではアメリカの国家機関が本格的にUFOの調査に乗り出したとご紹介しましたが、どうもその事に関する一部の調査結果が出たようなのですが、果たしてアメリカ政府はUFOの正体を突き止めたのでしょうか?そしてUFOが宇宙人との関連性があると認めたのでしょうか?
米政府が調査に乗り出すきっかけとなったUFO騒動とは?
1947年に起きた「ロズウェル事件」を発端に始まったUFO騒動。ロズウェル事件は、この年の7月2日、アメリカ、ニューメキシコ州ロズウェル付近に未確認飛行物体が墜落し、その残骸と思しき物体を米軍が秘密裏に回収し、後に回収に関わったとされる軍関係者が「アメリカ軍が異星人の乗り物を極秘裏に回収した」と証言した事で、一気に世界中に広まり話題となった有名な事件です。
結局、この事件は現代になっても詳細は不明で未解決なのですが、その後もUFOと呼ばれる未確認飛行物体の目撃は相次ぎ、ついにはアメリカ政府も真相究明に乗り出さなくてはならない目撃情報が発生。そのきっかけとなったのがこの映像です。
この動画は、2004年11月14日にカリフォルニア州カタリナ島の沖合を飛行中の米軍戦闘機が赤外線カメラで撮影したモノで、楕円形の謎の物体が海上150~300mの低空を滑るように飛行し、その速度は戦闘機と変わらないほど高速(時速約900キロ)で飛び、しかも不規則な動きを見せておりレーダーにも映らなかったと言います。
この事例以外にも軍関係者が目撃した未確認飛行物体は150件以上にも及んだ事もあり、アメリカ政府はUFOをUAP(未確認空中現象)という名称に改め、正式な調査を行うと発表する事となったのでした。
米政府が未確認空中現象を調査の初報告を公表へ
2023年5月31日、米航空宇宙局(NASA)は進めていたUAP(未確認空中現象)の調査結果を2023年の夏頃(7月末予定)に公表すると発表。この初報告には期待が高まるばかりですが、ただ、調査チームは「UAPの観測(目撃)の数は限りがあるため、こうした出来事の性質について科学的結論を出すことは難しい」と前置きを置いたうえで「報告書はUAPの性質や出所の解明に向けて今後どのようなデータが収集できるかをNASAに提示する」と説明しています。
「Image Credit:UAP(未確認空中現象)(WIRED.jpより)」
つまり、この発言から推測すると、この夏に公表される報告では完全な真相解明には至らない可能性があり、おそらくは中間(経過)発表になるモノと思われますが、この事についてはこのサイトでも、発表された時点で詳しく解説して行きたいと思っています。
米政府の見解はUAPは大半が説明のつく現象らしい
米政府(米航空宇宙局(NASA))が組織したUAP(未確認空中現象)解明における研究チームによると、これまで目撃されて来たUAPについては「大半は説明つく」との見解を示していると言います。それはすなわち、これらの不可解とも言える現象の多くは、気象現象や航空機や気球等の人工物である可能性があり、詳しく調査すれば、巷でウワサされているような宇宙人が乗って来た宇宙船などではない事はわかるのではないかとの事のようで、その根拠として言えるのは、目撃されたUAPの半数は球形で、大きさは1~4メートル。色は白や銀色や半透明のモノが多く、民間航空機が飛行する高度3千~9千メートルに集中していると言います。
「Image Credit:中東で撮影された球形のUAP(矢印)(米国防総省提供・共同)」
しかし、これら全てが「説明がつく」現象ではなく、目撃情報の2~5%ほどは説明のつかない特異な現象である事は、真相究明を進めている有識者たちも認めているようです。