夏休みレジャーの定番は、海や山に出掛けるキャンプ・アウトドア等で、夜間も屋外で過ごす事が多くなるかと思います。
そんな夏の夜におすすめなのが星空観賞。その中でも「ペルセウス座流星群」は特におすすめです。
ペルセウス座流星群は、夏休み真っ盛りの7月後半から8月中旬にかけて見ることが出来、年間を通して出現率の高い”三大流星群”の一つでもあります。
年間三大流星群の一つ「ペルセウス座流星群」とは
ペルセウス座流星群は、1月に出現する「しぶんぎ座流星群」と12月の「ふたご座流星群」と並ぶ出現率の高い”三大流星群”の一つに数えられる流星群です。「Image Credit: iStock」
この流星群が出現するのは、夏休みに入る7月20日頃~8月20日頃の約1カ月間で、そのうち最も流星が多く出現する極大期は8月12日、13日だとされています。
三大流星群の中で「しぶんぎ座流星群」と「ふたご座流星群」は寒い冬場に見られる流星群ですが、「ペルセウス座流星群」は夜間も涼しい夏場に見ることが出来ますので、かなり見やすい流星群になるのではないでしょうか!?
ペルセウス座流星群が見える方角
「ペルセウス座流星群」は、夏の星座で知られるペルセウス座方向を放射点にして流れて来る流星群で方角は北東方向になります。「Image Credit:国立天文台 天文情報センター」
基本的にはこの方角に基準を合わせて、夜空を見上げるのですが、実は流星群は全天のどこからでも出現して来ますので、「ペルセウス座流星群だから!」と言う理由で北東の方角だけに視点を向けていたら、せっかく出現した流星を見逃してしまう事にもなりますので、なるべく全天が見渡せる広い視野を持って観測をされることをおすすめします。
流星群は何故出現するのか?
流星群が出現する主な原因は夜空に長い尾を引く”ほうき星”~彗星にあるとされており、彗星からは大量のガスやチリが放出され、それがダストトレイルと呼ばれる流星物質の集団となって宇宙空間に漂っています。そのダストトレイルに地球の大気が触れたり、地球そのものがダストトレイルの中に入ってしまった場合に流星群が発生します。
ちなみに「ペルセウス座流星群」の素となる彗星は、133年周期で太陽を周回している「スイフト・タットル彗星」だとされています。
流星群観測に期待外れをしてしまう現実
「ペルセウス座流星群」が有名な流星群だからと言って、過度に期待して観測に望まないようにしましょう。と言うのも、初めて流星群を観測する人の多くがたくさんの流星が雨のように降って来るというイメージをしているようです。
流星群は、最も多く流れるピーク時でも1分間に1~2個見れれば良い方で、「ペルセウス座流星群」も一晩で多くても40~50個程流れると思われますが、但し、「ペルセウス座流星群」は明るい流星が見れるという特徴がありますので、夜空をしっかり見上げていれば見落とすことが少なく”流星群”の醍醐味を味わうことが出来ると思います。
流星群は毎年同じように見れるワケではない!
ペルセウス座流星群のピークは、8月12日~13日に訪れます。しかし、毎年同じように見れるというワケではなく、流星物質にも濃度にムラがあるため多く流れる年とそうでない年がどうしても出てしまいます。
また、その年によってピーク時が昼になってしまったり、夜がピークでも満月などの月明かりで見えにくかったりで必ずしも万全に観測が出来るとは限りません。
では、ちゃんと「ペルセウス座流星群」が観測出来る年はいつなのか?
これについては別の記事で解説していますのでそちらを参考にして流星群観測に望むと良いでしょう。
なお、今後10年間のペルセウス座流星群の出現予想として観測条件が良いのが、昼間がピークにならず月明かりにも邪魔されない2024年、2026年、2029年が観測にとってはベストとの事です。
これらの年は夜間安定して流星が出現されると予想されており、夏場のレジャーのイベントの一つとして大いに楽しめるのではないでしょうか!?