宇宙戦艦ヤマトやスタートレック、スターウォーズ等のSFで登場する光の速さを超えて宇宙を自由に航行する方法「ワープ」。これはあくまでもSFの世界での話で現実的には不可能だと思われますが、実は世界的な宇宙の研究機関でもあるNASA(アメリカ航空宇宙局)はこのワープ航法について研究しているとか?!
非現実的と思える技術を、あのNASAが何故研究しているのか気になります。
ワープ航法とは?
宇宙ファンタジー系のSF作品には、当たり前のように登場して来る、光速を超えて宇宙空間を移動する「ワープ航法」。光の速さは秒速約30万キロ。1秒間で地球を7周半するほどの超高速にも関わらず、SFではそんな事など無視してワープを駆使し、自由自在に広い宇宙空間を飛び回っている様子を見ていると、現実世界でもそんな事が出来るのかな?って錯覚するほどです。
しかし、現実的には光の速さを超えて移動することは不可能とされていますが、宇宙ではそんな光の速度さえ鈍足に思えるほど広大過ぎます。
例えば、太陽系のお隣りの恒星系アルファ・ケンタウリまで約4年半もかかり、もし遠い未来人類が恒星間航行をする時代が来るとしても、光速、もしくは光速に近いスピードで飛べる宇宙船が開発されてとしても、恒星間航行はなかなか難しいモノがあります。
そこで、現時点ではSFの世界だけに限り許されているのが、光の速さを超えるための航法「ワープ航法」。
ワープにはいくつかの方法がありますが、スターウォーズなどに出てくる超光速航法です。
それは、凄まじい速度で宇宙を駆け抜けて、何光年も離れた目的地まで数時間から数日で到達できるいう夢のような航法ではないでしょうか。
また、宇宙戦艦ヤマトやスタートレックなどでは、異次元の空間を利用して宇宙の長い距離を短時間で飛び越えるというモノなどがあります。
ワープ航法が不可能とされる理由
今後、人類の科学技術がどんなに進歩してもワープ航法の実現は不可能とされています。それは、アインシュタインの相対性理論では、光と時間の概念は相対的な関係にあるため、光を飛び越えるということは時間も飛び越えるという事。
もし、この光速を飛び越えるが可能だったとしても、そのエネルギーは莫大なモノで、どんなに人類の英知を結集しても作りだせるモノではないと言います。
NASAが研究しているワープ航法とは?
さて、本題に入りまりますが、不可能とされるワープ航法をNASAが研究しているのは事実のようで、遠い未来にはなると思いますが、光速を超える航行能力を持つ宇宙船のエンジンの開発理論を考えているとの事。最先端の技術を持っているNASAと言っても、流石にすぐにそのエンジンの開発に着手出来るのではなく、あくまでも理論上で構想を練っているだけのことで、それが果たして現実になるかは別問題のようです。
そんなNASAが構想しているエンジンはまさにスタートレックに出てくるようなモノで、宇宙空間を歪曲させて光速で何千年かかる距離を数日で移動出来るという航法だとのことです。
ちなみにNASAは、この航法は理論上おかしくないとして今後も研究を続けて行くとの事です。
光の速さを超えて生じる変化
理論上おかしくないといっても未知の技術ですあが、もし仮にこの航法が実現出来たとしたらどうなるでしょう?現在、我々が置かれている世界に光の速さを超えるモノは存在しません。
それは空を見上げてみればわかるかも知れませんが、夜空に輝く星々全てが過去に放った光が我々の視界に入っています。
それは数年前であったり数千年前にそこから放たれた光を我々は見ていることになり、太陽の光でさえ8分前に放たれた光を浴びているのです。
つまり、もし光の速さを超えてしまったとしたら、それは時間も飛び越えてしまうということになってしまいます。
これが単純に超空間を飛び越えるだけだったら良いのですが、遠い未来、ワープが出来る宇宙船に乗った宇宙飛行士が数百光年離れた星に行って地球に帰って来たとき、地球はどうなっているのか?
もしかしたら”浦島太郎”状態になっていて出発前とはまったく違う世界に変貌していて、絶望してしまうかも知れません。