2016年。「太陽系第9惑星(プラネットナイン)の発見か?」という、センセーショナルな新惑星のニュースが報じられたのを覚えているでしょうか?
あれから数年経過した現在、発見の情報どころか観測の進展すら流れては来ません。
果たして、期待される惑星X・プラネットナインは本当に存在するのでしょうか?
もし存在するなら、実際に発見されるのはいつになるのでしょうか?その後のプラネットナインについての最新情報を調べてみました。

Sponsored Link

少なくとも昭和生まれの人は小学校の理科等の時間に、太陽系の惑星は「水・金・地・火・木・土・天・海・冥」と9つあると習ったと思います。
しかし、今の小学生は「水・金・地・火・木・土・天・海」の8つしか習っていません。
何故なら、9番目の惑星だった冥王星は現在は格下げされて準惑星に分類されているからです。

何故、冥王星が準惑星になったのか?についてはコチラをご参考にしていただくとして、もしかしたらもう間もなく、かつて9番目の「冥」だった場所に新たな名前が入る可能性が高くなっています。
しかもそれは、かなりの高い確率だと言います。

太陽系第9惑星発見の可能性を示唆したニュース

カリフォルニア工科大学が発表した太陽系第9惑星(プラネットナイン)存在の可能性。
それは、8番目の惑星である海王星から20倍以上も遠く離れた軌道上に、まだ人類が発見していない新たな惑星があるかも知れないという情報で、その惑星の存在は実際には断定出来るものではなく、コンピュータのシュミレーションから割り出したモノですが計算上ではほぼ確実に実在するとされています。
そんな、プラネットナインが存在するという根拠については動画での解説がありますので参照しただければと思います。

「Copyright ©:caltech All rights reserved.」
この未知の惑星「X」であるプラネットナインが実在するとすれば地球からは遥かに離れており、太陽に最も近づく近日点でも太陽と地球との距離(約1億5,000万キロ)の200~300倍はあり、最も太陽から離れた遠日点では600~1,200倍にもの彼方になると言います。
また、シュミレーションで算出された新惑星の質量は地球の約10倍で、地球のような岩石惑星であれば「スーパーアース」となり、氷やガスで構成された惑星であれば海王星よりひと回り小さい「ミニ・ネプチューン」タイプの天体ではないか?と推測されています。

「Image Credit:dailymail」

第9惑星はカルト的な天体?

一部ネットでは、第9惑星は謎の惑星・ニビルではないか?とウワサされており、ニビルは長い公転周期で太陽を周回し、いずれは地球に接近し災いをもたらすと考えられています。
しかし、それはあくまでもカルト的で仮想上の天体の話で、とても実在するモノではなく今回存在が示唆されている第9惑星とは全く別の天体になります。
Sponsored Link

ただ、地球に災いをもたらすという意味では、あながち間違いではない可能性もあるのでは?という仮説を唱えている専門家もいます。

それは、第9惑星がある場所が彗星や小惑星等、無数の小天体が集まる太陽系外縁部のエッジワース・カイパーベルトにある事に起因し、この中を地球の10倍もの質量がある天体が通ると、その巨大な重力の影響で彗星や小惑星たちの軌道を引っ掻き回し、軌道から外れた小天体たちが地球の軌道近くまで飛来し地球への衝突の脅威になっている。という考えがあるとの事です。

「Image Credit:iStock」
もちろんこれは仮説に過ぎないワケで、地球などの内惑星軌道に飛来する小天体が必ずしもそうであるとは限りません。

第9惑星(プラネットナイン)は本当に見つかるのか?

さて気になるのが、シュミレーションで算出されたプラネットナインは本当に実在し、私たち人類はそれを特定して発見出来るのでしょうか?
この新惑星の探索は非常に難しくその要因はあまりにも地球から離れている事と、惑星は恒星のように自ら光を放たないため、太陽の光がほとんど届かない暗闇の中での発見は困難を極めると言います。

ただ、シュミレーションでは第9惑星のおおよその軌道は計算出来ているらしく、軌道が分かればそこをくまなく探していけば意外と早く見つかる可能性もあり、さらには最近の観測技術の発達で高性能望遠鏡を使って早期の発見に至るという楽観視も出来るかも知れません。

いずれにせよ、世界中の天文台はこの未知の惑星の発見に全力を注いでいるとの事ですが、見渡す限りの広大な星の海の中から見つけ出すには、根気と努力?そして絶対に見つけてやる!という情熱が必要とか?!
このような専門家たちの情熱と最新の観測技術を駆使すれば、「数年以内には発見出来る。」という声もあります。
Sponsored Link