今、太陽系第6惑星・土星のひとつの衛星に人類の注目が集まっています。

その衛星の名は「エンケラドゥス」で、注目される理由はこの星に生命存在の可能性が期待出来るようになったからなんです。

これまで生命存在の可能性がある天体として、火星や木星のガリレオ衛星・エウロパなどに興味が注がれて来ましたが、このエンケラドゥスについてはこれまで以上に期待度が高いということで注目されています。

それはいったい何故なのでしょうか?

ここでは、注目の星・エンケラドゥスについて調べてみました。



現在、土星には83個(2021年時点)もの衛星の存在が確認されています。

その衛星の中には、大気を持つ星の存在も確認されており(衛星・タイタン)、大気が存在することで生命存在の期待が寄せらているのですが、それ以上に衛星・エンケラドゥスには生命が存在する可能性が高いと考えられています。

衛星・エンケラドゥスの基本情報

衛星・エンケラドゥスは、有名な”土星の環”のすぐ外側の軌道を周る直径500キロほどのそれほど大きくない衛星です。

ちなみに月の直径が約3,500キロですので、月の7分の1程度の大きさになります。

エンケラドゥスの特徴は、全体を白い氷に覆われた言わば白銀の世界のようは星で、太陽系に存在する星の中で最も白い星だと言われているほどです。

「エンケラドゥス基本データ」
  • 直径:約505キロ

  • 土星からの距離:約24万キロ

  • 公転周期:33時間

  • 自転周期:公転周期と同期自転33時間

  • 表面温度:マイナス200度前後

  • 表面重力:地球の10分の1程度

以上のようなデータからすると、エンケラドゥスの地表はとても生命が住める環境ではありません。

しかし、この天体の地下は全く別で生命存在の可能性はそこにあると考えられています。

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地下に海が存在する可能性大のエンケラドゥス

2004年に土星の周回軌道に投入され、土星や環、衛星などの探査を続けていた土星探査機・カッシーニ。

このカッシーニの探査結果は非常に意義のあるもので、土星の環の謎の解明や新たな衛星の発見。

そして今回のエンケラドゥスに生命が存在する可能性の発見までしてくれています。

そんなカッシーニが発見したエンケラドゥスの生命の可能性とは何なのか?

きっかけとなったのは、カッシーニがエンケラドゥスの氷の裂け目から噴き出す水と思われる間欠泉を確認した時、これが貴重な発見となり、エンケラドゥスの氷の下に地熱で温められた熱水によるものと推測され、少なくとも地下には温かい水が存在すると考えられるようになったのです。


「Image Credit:NASA/JPL-CALTECH」

この噴き出した水には生命の源となる有機物も含まれると考えられており、この実証が取れればエンケラドゥスに生命存在の可能性が非常に大きくなると考えられています。

一部にはこの発見で、エンケラドゥスにはほぼ確実に生命が存在すると自信を持つ科学者もいるほどで、今後の調査がとても楽しみな星となり、調査の重要度も今後高まるものと思われます。

「Copyright ©:YouTube ScienceAtNASA All rights reserved.」

エンケラドゥスにはどんな生物がいるのか?

エンケラドゥスに熱水と有機物が存在したからといって、必ずしも生命が存在するとは言えませんが、もしこの星に生物がいたとしたらどんな生き物なのでしょうか?

この星は500キロほどの小さな星ですので、知的生命体はもちろんの事、まず大型の生物の存在は無いものと思われ、いたとしても微生物か水性の小型の生物になるか、また深い氷の下、高水圧下にいる生物が想像されるため地球の深海魚のような奇妙な形状をした生物かも知れません。

いづれにせよ、遠い地の土星にあるエンケラドゥス。
現在のところこの探査が行えるのはカッシーニだけで、そのカッシーニの探査も2017年で終了しています。

その後の探査は、また計画を練り直し新しい探査機も製造しないといけません。

そもため、本格的な探査が行わるのに時間がかかると思われますので、生命が存在するのか否かが明らかになるのはまだまだ先の話のようです。