地球を含む天体の地軸や磁極が、移動または反転する現象の事をポールシフトと呼ぶのですが、もし、地球にこのポールシフトが生じた場合、巨大な気候変動や地殻変動が発生し地上に甚大な被害をもたらす事態となるとされていますが、一部の情報ではポールシフトがもうすぐ起こると囁かれています。
その情報は本当なのでしょうか?そしてポールシフトが発生したら、私たち人類や地球上の生物たちはどうなるのでしょうか?
ポールシフト現象についてもう少し詳しく
小学校の理科の時間に地球は巨大な磁石のようなモノで、北極がS極、南極がN極であると習ったと思います。「Image Credit:理科年表オフィシャルサイト」
つまり、地球は磁力を帯びており、その源となっているのが地球の中心核(コア)であって、このコアのダイナモ作用によって磁力が作り出されておりそこから強力な磁場が発生し、これを地磁気と呼び、それが地球全体を取り巻く事で、宇宙から降りり注ぐ有害な宇宙線や太陽から届く太陽風(プラズマ放射線)を跳ね返す「バリアー」の役割を果たしてくれているのです。
「Image Credit:NASA」
このバリアーとなっている地磁気により、私たち地球に住む生命たちは守られているワケですが、この地磁気による磁場の強さは常に変動しており、数十万年~数百万年という時間単位でS極とN極が反転する現象(ポールシフト)が起こっているとされています。
ポールシフトが起こるとき徐々に地磁気の強さが弱まり、一時的に地磁気がゼロになるときがやって来ると考えられており、このような状態になった場合、有害な放射線が直接地上に降り注ぐ事が想像出来、そうなった場合、地球に住む生態系に大きな異変が起こる可能性が高いとされています。
現代にポールシフトが起こるとどうなる?
直近のポールシフトは約78万年前に起こったとされており、このとき地球上では大規模な寒冷化が発生し生態系に大きな影響を与えたと考えられています。現代において、もしポールシフトが起こったとすれば、前回のように急激な寒冷化が起こる可能性もあり、最悪の場合、有害なプラズマ放射線によってオゾン層が破壊され、紫外線など有害な放射線が容赦なく地上に降り注ぐと考えられており、このような最悪の状態が現代に起こった場合、地球の文明を支えているインフラが破壊され機能しなくなってしまう恐れがあり、場所によっては生命が生存するのに危険な地域も出て来ると可能性があると言います。
つまり、ポールシフトが起これば、人類の文明崩壊につながるような深刻な事態になるかも知れないという事になるらしいのです。
「Image Credit:Getty Images」
もうすぐポールシフトが起こるって本当?
ポールシフトは地磁気が反転する現象だけではなく、自転軸が移動する極運動もその一つです。例えばウィキペディアの情報によると、2004年に発生したマグニチュード9.3のスマトラ島沖地震は地軸が約2センチ移動したことに起こったとの仮説があり、もしこれが事実なら、ポールシフトはいつ起こっても不思議ではないワケで、磁極反転のポールシフトもまた目前に迫っているとの予測もあるのです。
では、何故ポールシフトもまた目前に迫っていると言えるのでしょうか?
それは事実として、過去160年間の観測で地磁気が徐々に弱まって来ていることが確認されており、これがポールシフトが起こる前兆ではないか?との予測もあるようです。
だかからと言って、今日、明日にポールシフトが起こるというワケではなく、今後において1,000年の間に起こる可能性は高いとされています。
ポールシフトが起っても心配する必要はない?
地球の歴史の中でポールシフトは定期的に何度も発生しています。にも関わらず、地球上の生物は繁栄を続けており、このような意味でもポールシフトによる被害の影響を懸念する必要はないとも言われています。
また、ある学説によれば、ポールシフトが起こっても完全に地磁気がゼロになることなどなく、少しずつ磁力が弱まる中で新たな磁力が発生しながら地磁気が反転して来るとの考えもあり、そうなれば文明や生態系にそれほどの被害は出ないと言います。
「Image Credit:www.express.co.uk/」
しかし、ポールシフトが起これば少なからず地磁気が最小になってしまう事態は避けられなく、このときに人類文明にとっては大きなリスクを背負うことになる可能性もあるが、実際に私たちが生きている上で地磁気を感じることは無いワケで、感じないという事はポールシフトが起こっても気が付かないという可能性も高く、気が付けばいつも間にか地軸の反転は終わっていた。ってこともあるかも知れません。