地球と月の関係が重要な理由とは?もし月が軌道から外れた場合は

いつも当たり前のように、私たちの頭上に昇って来る月。

そんな月が、もしも無かったら?と想像したことはあるでしょうか?
多分ほとんどの人がそんな事など考えたこともないでしょう!?

ところが、もしも月が地球の軌道から外れて離れてしまったら、地球は大変なことになるのです。

実は、地球と月は極めて重要で密接な関係にあります。

それは、人類はおろか地球上の生命に大きな打撃を与えるほどに!

今回は、地球に月が無かった場合どんなことになるのか?具体的に想像してみたいと思います。



月は地球との縁を切ろうとしている事実と原因

太陽系の天体の中で、地球と衛星である月との関係はかなり特殊な関係であり、他の惑星と比べても、地球と月は最も密接していると言えます。

その密接した関係とは?
母星である惑星と衛星の大きさや質量が、これほどまでに近い天体は地球と月以外にないからです。


「Image Credit:UNIVERSE TODAY Space and astronomy news」

それを具体的な数値で、地球と月を比べてみると以下のようになります。

  • 直径:地球(12,742㎞) 月(3,474km)→月の大きさは地球の0.27倍
  • 質量:地球(5.972×1024 kg) 月(7.347673×1022 kg)→月の質量は地球の約80分の1
  • 体積:地球(1兆833億1978万km3) 月(219億9,000km3)→月の体積は地球の約50分の1
  • 密度:地球(5.51g/cm³) 月(3.3g/cm³)→月の体積は地球の約5分の3

では、他の惑星はどうなのか?

例えば、火星の大きさは地球の半分程ですが、衛星フォボスとダイモスは数十キロ程度の大きさしかないため、火星にほとんど影響を与えていません。

木星は衛星こそ月より大きいモノも存在しますが、母星の木星が巨大過ぎるため大きな衛星でも木星自体には、ほとんど影響を与えません。

これらの惑星に比べると、大きさだけでも月は地球の約4分の1もあり、母星である地球とそれほど大きな差は無いという事になります。

この事で、お互いの強い重力が干渉し合い強い潮汐力にもなり、月が地球環境にかなり影響を与える状態を造り出しており、地球と月はパートーナーのような関係性を長年保っているのです。


「Image Credit:Wikipedia」

そんなパートナーである月は、地球との関係に見切りをつけたのか?とこれは冗談ですが、月は毎年3~4センチ程度地球から離れて行っており、遠い未来になりますが、月は地球とのパートナー関係を解消し、地球の衛星から離脱する事になると考えられています。

でも何故、月が地球から離れて行っているのか?

その原因は地球の自転運動スピードにあると考えられています。

月が地球の自然環境に引き起こす潮汐力で摩擦が生じ、地球の自転も少しずつ遅れるため、月との引力の均衡も少しずつ崩れていき、結果、月は地球から離れて行くことになります。

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もし月が地球から離れて無くなってしまったら?

仮にもし月が無くなったとしたら、地球は今の安定した現状を保つことは出来なくなると考えられます。

では、地球の安定した現状とは、どういう事なのでしょう?

それはいくつもありますが、例えば潮の満ち引きがそのひとつです。

地球は、月の引力の影響を強く受けており、月の自転によって満潮、干潮といった潮の満ち引きが発生します。


「Image Credit:小学館の図鑑 NEO地球より」

また、月の重力は地球に対し言わばダイナモのような働きをしてくれ、地球の地軸の傾きを安定させてくれているのもそのひとつです。


「Image Credit:Wikipedia」

つまり、地球の春夏秋冬といった季節の巡りは、月のお陰と言っていいのかも知れないのです。



月がなくなって地球の暴走が始まる?!~その壱「地軸が定まらず自転が安定しなくなる。」

地球は黄道から23度地軸が傾いています。
前記でも解説しましたが、これは月の重力が作用し、地軸の傾きを安定させていると考えられています。

もし月が無くなってしまうと、地軸のバランスが崩れ自転が安定しなくなり地球の気候に大きな変動が起こり、生命にも危機的な影響を与えてしまうことが考えられます。

月がなくなって地球の暴走が始まる?!~その弐「潮汐力が無くなる。」

月が地球に与える影響として目に見えるカタチで現れるのが潮汐力です。

この潮汐力は単に海の水が引っ張られるのではなく、海の水を拡散させるチカラも働き、生命の誕生や進化に大きな影響を与え、同時に地球の大気の形成も促しています。

月が無くなってしまうと、生命を維持するバランスも崩れてしまう可能性があるのです。

月がなくなって地球の暴走が始まる?!~その参「地球の自転が暴走する。」

地球の自転スピードも月の引力・潮汐力が大きく関わっています。

もし月の引力が無くなってしまった場合、地球の自転スピードは1日8時間くらいに速まってしまうと考えられています。
すると地球の気候も大きく変動すると推測されます。

常に大気は大荒れで、強風が吹き荒れ大気が掻き乱され、地球そのものの大気成分が大きく変わってしまい、生物が住めない環境になってしまう可能性があります。

まとめ

太陽は地球、そして太陽系に無くてはならない存在ですが、意外と月に関してはあまり重要視していない人が多いようです。

しかし、このような例を挙げると、月が地球にとってどんなに重要か?がわかると思います。

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地球の生命の育みは月によってもたらされているといっても過言ではありません。

月は見た目上、生命が住むには不毛の地ではありますが、そこには人類の文明を十分過ぎるほど潤してくれる資源が眠っています。
その豊富な資源を求めて、今後人類は月に進出して行くことでしょう。

しかし、人類が地球のように資源を食い尽くすと、月もまた地球との関係性の悪化を速めてしまう結果になるかも知れません。