私たちが住む地球はあまりにも身近な惑星ですが、未だ謎が多く私たちは地球の全てを知っているワケではありません。
そしてつい最近、地球の内部構造について新たな真実が判明したと注目されており、それはこれまで常識とされた事を覆す真実だとか!?
さらに、今後地球はどうなっていくのか?についても研究が進み地球が辿っていく運命も明らかになって来ました。
今回は、身近な惑星・地球の興味ある話題を取り上げてみたいと思います。
これまで常識とされた地球の内部構造
地球の内部構造については小学校の理科の時間に習ったと思いますが、それが以下の構造だと思います。「Image Credit:Wikipedia」
地球の半径は6,371キロですので、内部構造について簡単に解説すると。
- ① コア(内核):鉄とニッケルを主成分とする固体層。
層の厚さは約5,100~6,371キロ。 - ② コア(外核):溶けた鉄とニッケルを主成分とする層。
層の厚さは約2,900~約5,100キロ。 - ③ 下部マントル:溶けた花崗岩や玄武岩を主成分とする層。
層の厚さは約700~約2,900キロ。 - ④ 上部マントル:溶けたかんらん岩を主成分の層。
層の厚さは約60キロ~700キロ。 - ⑤ 地殻:地球表層部となる主に岩石構造の層。
層の厚さは海洋部で5~10キロ。陸地部で30~60キロ。 - ⑥ 地表・大気層:地表は海と陸地で構成。大気層は宇宙の始まりの高度100キロ上空まで続きます。
「Image Credit:NASA」
地球の内核は二層構造になっていた事が判明!
地球の内核の厚さは約1,200キロありますが、それでも地球総体積の約1%程度だと考えられています。これまでは内核の構造が一層であると考えられて来ましたが、2020年末に発表された研究データによると少なくとも内核はさらに二層構造になっており、内核部の深部650キロ付近から内々核部と考えられる層が見つかったとされており、この内々核と思われる層についての詳細は不明のようですが、おそらくは高温・高圧の鉄の層が4層構造に分かれているのではないか?と考えられています。
地球上の生物は10億年後に絶滅する?!
現在の地球上の大気に含まれる酸素濃度は20%超。しかし、地球の歴史の中で酸素濃度が最大だったのは約35%でそれも2~3億年前の事だと考えられており、約45億年もある地球の歴史の中で大気中に酸素が豊富に含まれていたのは10億年にも満たないと考えられています。つまり、地球上に生命が繁殖して来たのは酸素濃度に比例しており、今後の酸素濃度の減少によっては生命も住めなくなってしまう危険があるのです。
そんな状況を危惧して調査した4,800通りの予測データした研究論文によると、今後、地球上の酸素は少しずつ失われて行き、10億年後の未来にはついに酸素濃度1%ほどにまで減少してしまうそうです。
「Image Credit:Nature Geoscience」
4,800通りの予測データ分析した結果、恐ろしい事に全てのシナリオにおいて10億年後の未来には酸素濃度が1%以下になってしまうという結論になってしまったそうです。
では何故、地球上の酸素が無くなってしまうのでしょうか?
それは、人類による環境汚染が原因で、二酸化炭素の濃度が増えた地球温暖化が原因なのか?とも思ったりしますが、そうではなく大きな要因になるのが太陽活動の変化によるモノだそうです。
私たち地球にとって太陽は命の源であり、太陽無しでは生きていくことは出来ません。
しかし、太陽はいつまでも生命に優しいワケではなく、今後少しずつ命を危険に晒す牙を剥き始めて来るというのです。
現在の太陽は活動が安定し、生命に優しいエネルギーを供給してくれていますが、年月が進みエネルギー供給に必要な太陽の熱核融合に変化が起こると、太陽の光度と熱量が増して行きます。
すると、太陽熱で逆に二酸化炭素(CO2)が減少して行き温暖化が進んで、植物の光合成が停止してしまい酸素の供給源を失ってしまう事になって行きます。
「Image Credit:Nature Geoscience」
また、酸素濃度の低下と共にオゾン層が破壊される事により、太陽からの紫外線が容赦なく地上に降り注ぎ、これは生命維持にとっては致命的ともなり、10億年後?・・・というよりもそのずっと前に地球上には生命が住めない環境になってしまう可能性があるのです。
そして酸素に代わって増えて行くのがメタンであると考えられますが、ただ、生物は環境に応じて進化して行きます。
もしかしたら、10億年後の地球は酸素ではなく、メタンを生命の糧として生きる生物で支配されているかも知れません。