夜空を横切る謎の発光体(火の玉)。
の目撃情報として、
時折ニュースとかで取り上げらている物体の正体。
それはUFOやミサイル等の類ではなく、ほぼ間違いなく火球の目撃情報の事です。
火球を目撃した人は一様にビックリし、
「スゴイものを見た!」と感動したり、
ときに恐怖を感じたりもしているようです。
となると、一度は見てみたい火球。
これって誰でも見る事は出来るのでしょうか?
この記事でわかること
火球の正体とは?
夜空を眺めていると、不意に流れ星がサーッと流れる時があります。それはほんの一瞬の事で、「あっ!」と思ったらもう消えてしまいます。
何故、流れ星は一瞬しか見えないのか?
その理由は、流れ星自体が砂粒ほどの微小の天体だからで、
その微笑天体が、秒速数キロ以上の高速で地球の大気圏に飛び込む事で、
大気との摩擦によってプラズマ発光し、
あっと言う間に燃え尽きて消滅してしまうからです。
しかし、それが思いのほか長い間発光し続ける現象。

「画像参照:Wikipedia」
これが火球であり、
通常の流れ星よりも大きい数センチ~数十センチの小天体が、大気圏に突入して発光しているのです。
この火球という発光体は突然出現するため、
目撃した人は驚き、ニュース番組でも毎回取り上げられるほどです。
実は珍しい現象ではない火球の出現
火球は、通常の流星より質量が大きいため、大きく明るく輝き、しかも、数秒間は発光し続けていますので、
一度出現すると多くの人が目撃しています。
これを目撃すると、まるで隕石が落下して来る様。
驚きと同時に恐怖を覚えたりする人もいるようです。
もちろん、火球の中には燃え尽きず地上に落下し隕石なるモノもありますが、
そのほとんどは、上空50~90キロ付近で消滅してしまいます。
あまりにも明るい発光体のため、火球の出現率は稀と思われがちですが、
実は、ほぼ毎日のように地球上のどこかで見る事は出来、
燃え尽きず隕石として地上に落下する小天体も、
毎日のようにどこかに落ちて来ていると言います。
ただ、毎日のように火球が見られるとは言っても、
それが何時、どこに出現するのか?はわかりません。
出現時が、昼間であれば見えにくいですし、
夜であっても上空が厚い雲に覆われていれば見る事は出来ないでしょう。
さらに、人が住む場所に出現するとも限りませんし、
海上なら、誰も気づくこともないでしょう。
火球を観測出来る確率と予兆は?
一種の天文現象、もしくは大気現象とも言える火球の観測。前記もしましたが、
残念ながら何時どこに出現するかは誰にもわかりません。
ただ、出現の確率が高く、ある程度のを掴むのであれば、
年間を通して見られる流星群に焦点を当てて、
火球の出現を待つのはあり?かとは思います。
そんな流星群はいつ見られるのか?
年間に見られる主な流星群は以下のとおりです。
※ ピンク色は、出現率が高いとされる年間三大流星群。
- しぶんぎ座流星群:観測時期・1月3日~5日頃
- 4月こと座流星群:観測時期・4月21日~23日頃
- みずがめ座η流星群:観測時期・5月4日~7日頃
- やぎ座流星群:観測時期・7月29日~31日頃
- ペルセウス座流星群:観測時期・8月12日~15日頃
- はくちょう座κ流星群:観測時期・8月17日~19日頃
- 10月りゅう座流星群:観測時期・10月8日~10日頃
- オリオン座流星群:観測時期・10月20日~23日頃
- おうし座流星群:観測時期・11月2日~5日頃
- しし座流星群:観測時期・11月17日~19日頃
- ふたご座流星群:観測時期・12月13日~15日頃
- こぐま座流星群:観測時期・12月22日~24日頃
火球の出現率が高い流星群は、流星が多く見られるチャンスがある、
三大流星群が良いのでは?と思われますが、
そうとは限らず、どの流星群でも火球出現の可能性はあります。
とにかく、突然、そして無秩序に出現するのが流星で、
火球も突然出現します。
また、流星を観測する場合は、流星群の名前になっている星座を基準にするのではなく、どこから流れて来るかわからないのが流星のため、なるべく全天が見渡せるように夜空を眺めるのがベストな観測方法です。
火球が現れる予兆はありませんが、
流星群が見られる時期に観測タイミングを合わせれば、
より見られる可能性も高まって来るでしょう。
私自身も、火球を見たのは一度だけで、
夜クルマを運転中に前方に出現したのを覚えています。
それは確か、オリオン座流星群の頃だったと思います。
見る事が出来たら、幸運が訪れるという火球。
実際、私に幸運が訪れたか?というと疑問ですが、
それでも、一生に一度は見て置く価値があると思います。
そして、運が良ければ火球が消滅する際に発生する破裂音も聞けるかも知れません。