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太陽系第9惑星存在の予測根拠と原始ブラックホール説の理由

数年前にその存在が予測されて以降、
なかなか”発見”のニュースが流れて来ない太陽系第9惑星。

何故「第9惑星は存在する」とされていながら発見に至らないのか?

そんな中、一部では発見できないのは第9惑星がとても小さな原始ブラックホールではないか?
という説まで出て来ています。

果たして、謎の天体・第9惑星は本当に存在するのか?
予測される根拠について調べてみようと思います。

謎の天体「第9惑星」が存在するとされる根拠

現在、太陽系の天体で惑星として分類されているのは全部で8つ。

①水星・②金星・③地球・④火星・⑤木星・⑥土星・⑦天王星・⑧海王星です。


「画像参照:太陽系8個の惑星(Wikipediaより)」

しかしながら、果たして太陽系の惑星はこれで全部なのか?
太陽の質量・重力の大きさからすれば、もっと多くの惑星が存在してもおかしくないハズ!?

という議論は以前からされており、
9番目の惑星の存在を確認するため、
科学者たちは海王星の外側の宇宙を観測し続けて来ました。

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そんな中、アメリカの惑星科学者達が太陽系外縁天体の軌道をコンピュータ・シミュレーションしたところ、複数の天体がある一定の軌道(公転周期や遠日点(太陽から最も遠ざかる軌道地点))を持っている事を発見。

この軌道を与えているのは、何らかの強い重力による影響だ!と結論づけ。

それが、未知の天体で太陽系第9番目の惑星ではないか?
との可能性を示唆。

これにより、多くの科学者たちがその存在を確信する事になります。

「動画参照:YouTube (プライバシー ポリシー)

第9惑星はどんな天体なのか?

前項で紹介した動画でもありますが、太陽系の外遠部にある6つの天体は距離こそ異なるものの、概ね同じ方向を向いた楕円軌道をしており軌道の傾きもほぼ同じ。

この事から、6つの天体に影響を与えていると思わる謎の天体の質量や軌道を計算したところ、
8番目の惑星である海王星から、少なくとも20倍以上離れたところを1万~2万年もかけた超楕円軌道で公転している地球の約10倍の質量を持つ天体である事が推測されています。

つまり、もし第9惑星が存在しているとするなら
地球の約17倍の質量を持つ海王星より一回り小さい惑星で、
天王星や海王星と同じようなガスや氷で組成された天王星型惑星か、
もしくは、地球のような岩石惑星でスーパーアースではないか?
と考えらています。


「画像参照:地球(左)第9惑星(中央)海王星(右)(Wikipediaより)」

第9惑星が発見できない理由

太陽系第9惑星の存在が示唆されたのは2016年初頭。

それからだいぶ日数が経過し、多くの科学者たちは「第9惑星は必ず存在している!」と確信しながら、懸命にこの謎の天体を探しているにも関わらず未だ発見には至っていません。

その理由は発見するのが極めて難しい、
大きく分けた2つの理由があります。

まず1つ目が、光を放たない暗い天体である事。

惑星は、自ら光を放ち自身の位置を教えてくれる太陽のような恒星とは違い、一切の光を放たず電波で位置も知らせてくれません。

しかも、太陽から極端に離れている事もあり、
他の惑星のように太陽光を反射して光を放つ事も期待出来ず、
探索する事が非常に困難になっている原因にもなっています。


「画像参照:Wikipedia」

続いて2つめの理由があまりにも地球から遠いである事。

第9惑星の位置を計算すると、おそらく近日点(太陽に最も接近する地点)は太陽と地球の距離(約1億5,000万キロ)の200~300倍。

遠日点(太陽から最も離れた地点)で600~1,200倍もある事が推定され、
このあまりにも遠過ぎる距離が発見の妨げになっています。

暗くて遠過ぎる場所にある天体を探す事がどれだけ困難なのか?
を例えるとするなら。

望遠鏡で30キロ先に落ちている直径5mmほどのBB弾1個を探すようなモノだとされています。

このような困難さから、一部では「第9惑星発見まであと1000年はかかる」とまで言われるほど。

新説「第9惑星は原始ブラックホール」

困難を極める第9惑星探し。

極めて困難なこの天体を探すにあたり、ある新説が挙がって来ています。

それは、「実は第9惑星は惑星ではなく超小型のブラックホールではないか?」というモノ。

暗過ぎて発見出来ない第9惑星。
でも、外縁天体に大きな影響を与えている天体は必ず存在しているハズ。

そんな中、ある学術論文が発見され大きな話題に!

「第9惑星の正体は、宇宙創成期に形成された原始ブラックホール」なのではないか?との説。

つまりこの論文では、太陽系の中に巨大な質量を持つブラックホールが存在しているというのです。

ですが、ここで聞きなるのはあまり聞き馴染みのない原始ブラックホールという名前。

現在の理論では、ブラックホールの形成は恒星質量が基準となっており、
宇宙に存在するブラックホールの原点は、大質量恒星が重力崩壊を起こした末に形成されると考えられており、ブラックホールの質量は少なくとも太陽の数倍はあるモノと考えられていて、もしこのような質量の天体が太陽系の中にあったとしたら、太陽系自体が完全に崩壊してしまうでしょう。

しかし、原始ブラックホールの場合は、地球の質量5倍~15倍と非常に小さな天体。

もし、第9惑星が原始ブラックホールだとしたら、地球の質量の10倍ですので、
ブラックホール自体の大きさはボウリングの玉程度になると言います。

(事象の地平面(下画像の黒い部分)がボウリング玉大の大きさの極小ブラックホール)

「画像参照:ブラックホールのイメージ図(NASA / Alain Riazueloより)」

発表されたの論文によると、たまたま太陽系の近くにあった原始ブラックホールが太陽の重力に捉えられ、外縁部を惑星のように公転し出したのではないか?という事のようです。

しかしながら、この大胆な説は個人的にも異論があり、
そもそも原始ブラックホールという天体は実在するかどうかも分かっておらず、
もし存在しているというのなら、130億年以上も昔に形成されたとされるこの天体は、あまりにも質量が小さいため既に ホーキング放射により消滅していると考えられます。

またブラックホールなら少なからずX線やガンマ線等のエネルギー放射が観測出来るハズ。

それすらも全く観測出来ないのであれば、
やはり第9惑星のブラックホール説を肯定する事は、かなり無理があるのではないでしょうか。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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