太陽系の実際のスケールは広過ぎて人類基準でもはや理解不能
私たちが住む地球は太陽系の中の一部である事は誰でも知る事だと思います。
そしてその地球は中心にある太陽から数えて3番目の惑星で、全部で8つの惑星で成り立っている事もほとんどの人がご存じだと思います。
しかし、太陽系というのは太陽を含めた9つの天体で成り立っているワケではありません。
他にも多くの天体が太陽系には存在し、広さも想像を絶するほど広い。
そのため、私たち人類の科学技術がどんなに発達したとしても、太陽系の外に出る事などそう簡単には出来ないのです。
まずは知っておこう太陽がいかに巨大かを!
太陽系の中心に座する太陽。
「画像参照:Wikipedia」
太陽は地球から約1億5,000万キロも離れているというのにあれだけ大きく見え、私たちの周りを明るく照らしてくれ、そして暖かさを与えてくれています。
ちなみに、太陽と地球の距離が1億5,000万キロと言われても、いまいちピンと来ない人も多いか?と思いますので少し具体的に説明すると。
1秒間で地球を7周半回り、月まで1秒チョットで行ける光の速さ(毎秒30万キロ)でも、地球から太陽までは約8分もかかるくらい遠いのです。
つまり、私たちが今浴びている陽の光は、8分前に太陽から放たれた光を浴びているという事になります。
そんな遠く離れていても大きく見える太陽ってどれくらい大きいのか?
それをわかりやすく解説してくれている動画があります。
動画をご覧いただければおわかりか?と思いますが、
太陽系のどの惑星も比較にならないほど太陽は巨大。
それもそのハズ。
太陽は太陽系の全質量のほとんどである99.86%を占めているワケで、残りわずかな0.14%を地球を含む8つの惑星やその他の準惑星や小惑星等の小天体で造られているのです。
太陽系の端から端までの距離は?
私たちが学校の授業で習う太陽系のモデルはわかりやすい縮尺の図解で表しています。ですがこれは正しい縮尺図ではなく、あくまで理解してもらいやすくするための図解に過ぎません。

「画像参照:Wikipedia」
しかもこれらの図解は太陽系のほんの一部のみで、実際の太陽系はもっともっと広く本来の縮尺図で描くと、惑星はおろか巨大な太陽までもが見えなくなってしまいます。
では、実際の太陽系の大きさはどれくらいなのか?
まず、私たちが間違って認識しがちな8つの惑星の一番外側に位置する海王星までの距離。
海王星は楕円軌道で太陽を公転していますので距離はその時によって違いますが、平均して約45億キロ(30.1AU)。
(※ 1AUは太陽と地球の距離1億5,000万キロを指します。)
そしてここからはもっと外側に広がっており、太陽から海王星までの距離など比較にならないほど広いのが本来の太陽系の姿だとされています。
海王星の外側には、冥王星を含む準惑星や小惑星・彗星等の無数の太陽系外縁天体が存在するエッジワース・カイパーベルトが広がっており。
先日、人工物として太陽圏の外にはじめて到達したとされるNASAの探査機・ボイジャー1号・2号も太陽系の外に出たと認識されがちですが、厳密にいうとそうではなく、まだエッジワース・カイパーベルトの領域内であり、太陽風の到達限界点を超えたヘリオポーズの外側に到達したモノとされています。

「画像参照:Wikipedia」
さらにエッジワース・カイパーベルトの外側に広がるのが、太陽系の末端部分に球殻状に取り巻いているオールトの雲が広がっていると考えられています。
オールトの雲は実際には確認されておらず、今はまだ理論上の天体群ではありますが、ここに彗星の起源があると考えられており、1兆個単位の小天体で構成されているものと推定されています。
現在、理論上ではオールトの雲までが太陽系の領域だと考えられており、太陽からオールトの雲までは1万AU~10万AU(約1.58光年)もの広大な領域に広がっているとされています。

「画像参照:Wikipedia」
この事から、本当の太陽系は少なくとも半径1光年はあるモノとみられており、
もし、太陽系は海王星、もしくは冥王星までという認識があれば、その考えを改めなければならないでしょう。
広大過ぎる太陽系~でも銀河系は比較にならないほどもっと広大だった!
広大な領域を持つ太陽系。でも太陽系は天の川銀河(銀河系)の一部、いや一部というのもはばかるほど銀河系にとって太陽系はちっぽけな存在なのかも知れません。
とういうのは、銀河系には太陽のような恒星が2000億個以上あるとされ、
太陽はまさに1/2,000億個に過ぎないワケで、広大過ぎると思っている太陽系でも銀河に比べるとそれは全く比較の対象にならないワケです。
ちなみに、銀河の中心から太陽系までは約2万6,000光年。

「画像参照:Wikipedia」
地球が太陽の周りを1年かけて回っているように、太陽もまた銀河を2億年以上かけて回っているのです。
さらにさらに、そんな銀河も宇宙には観測可能な範囲内だけでも数兆個も存在しており、
私たちには到底測り知れない理解不能とも言える宇宙が広がっています。
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