近年になって盛り上がっている人類火星移住計画

そもそもまだ人類は有人で火星探査を行っていない状態です。(2022年時点)

にも関わらず、火星に移住するような計画があるのは何故なのでしょうか?

普通に考えれば、月ですらまだ数えるほどの人間しか行っていないのに、いきなり火星にたくさんの人間を送り込んで、そこに居住させようなどとは流石に無謀とも思えますが、この理由、目的について調べてみました。



人類火星永住計画「マーズワン」とは?

※ 追記:「マーズワン」火星移住計画は、運営組織が2019年1月に事実上破綻しており、現時点(2022年)において計画は白紙となっています。

オランダの民間非営利団体「Mars One」が、2025年までに火星に人類を送り移住させる計画を立てています。

この計画は片道切符で火星に行き、地球に戻らずそのまま住み続けるというもの。

これだけ聞くと、かなりリスキーな計画で移住希望者などいないのでは?とも思いますが、なんと移住募集に世界中から約20万人もの応募があったそうです。

さすがに、最初から20万人もの人を火星に送り届けるということは無理のようで、この中から最終的に20~40人ほど選ぶそうです。

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マーズワンでは、まず2018年に無人探査機を火星に送り、人類が住めるかどうかを探り、その後本格的に移住計画が動き出すとの事です。

民間団体がNASAより先に人類を火星に送れるのか?

NASAも有人火星探査を計画しています。それは「マーズワン」より遅い2030年代を予定。
つまり、マーズワンが計画どおりに実行されれば、NASAが火星に行ったときは既に人が住んでいるということになります。

火星有人飛行は危険を伴う前人未到の探査のハズ!?
それなのに先に民間団体が火星にロケットを飛ばし、調査がまだ不十分で住めるかどうかもわからない火星にどうして行けるのか?

非常に疑問なのですが、この計画には批判も多く不可能という声が相当数挙がっているようです。

不可能と言われる理由はいくつかありますが、例えば・・・

  • 民間団体に有人火星ロケットを作る技術があるのか?
  • 宇宙の知識は十分にあるのか?
  • 航行中に受ける放射線対策はどうするのか?
  • 火星到着までの半年間の乗員のストレスはどうするのか?
  • 火星のどこに移住するのか?
  • 地球の3分の1しかない重力下で生活できるのか?
  • 酸素や水、食料の確保は出来るのか?
  • 火星の自然環境を理解しているのか?
  • 本当に火星に永住する覚悟があるのか?

といった具合に問題が山積みのようなのですが、そもそも宇宙開発の最先端を行くNASAですら火星を知り尽くしてはおらず、本格的な探査はこれからの未知の天体ですので、いきなり民間団体が火星に人を送ると言っても不可能と言われるのは当然かも知れません。

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何故火星に移住する必要があるのか?

大きな危険、リスクを伴う火星移住計画。
そんな危険をおかしてまで、何故火星に移住する必要があるのでしょうか?

このマーズワン計画に応募した人の動機は様々なようですが、彼らの志願動機を調べてみると

  • 冒険がしたい
  • 宇宙が大好きで火星に憧れている
  • 好奇心を満たしたい
  • 非凡なことを成し遂げたい
  • 人類の発展に貢献したい

などといったモノで、命を賭けてまで火星に行きたい動機にしては少し安易のような気もします。

ただ、マーズワン計画には人類の未来のためだという考え方もあります。

現在、地球に住む人類の総人口は70億人を超え、21世紀半ばには100億人に達するという試算が出ています。

そうなると地球環境はさらに悪化、温暖化にも拍車がかかり、環境破壊、食糧不足、そして人類同士の衝突で戦争を誘発など、人口が増え過ぎることは決して良いことではありません。

そういった問題を解決するために、もし火星に人が住めると保証されれば、全人類規模で移住計画が進み火星が”第二の地球”になるかも知れません。