水星の正体とは?太陽からの距離等の基本情報や惑星探査の歴史

水星は太陽系の第一惑星で、最も太陽に近い惑星であることは、小学校の理科の時間に学んでいるかと思います。

太陽から最も近い惑星であるのもそうですが、水星は太陽系の中でも最も小さい惑星でもあります。

そんな水星についての基本情報や、これまでに人類が行った惑星探査の歴史から、この星がどのような天体なのか解説したいと思います。



水星の基礎データ

冒頭でも触れましたが、水星は太陽から最も近い惑星であり太陽系の中で最も小型の惑星です。

水星がどれだけ小さいのか?

惑星ではあるにも関わらず、衛星(木星のガリレオ衛星のひとつガニメデや土星の衛星タイタン)よりも小さいことで知られています。

  • 水星(Mercury)の直径:4,879.4km

  • 木星衛星・ガニメデ(Ganymede)の直径:5,262.4km

  • 土星衛星・タイタン(Titan)の直径:5,150km


「Image Credit:Twitter」

上図↑でも比較していますが、衛星のガニメデやタイタンに比べると水星がかなり小さいことがわかるかと思います。

なお、太陽に最も近い水星ですが、その平均距離は約5,790万キロ

地球と太陽との距離が約1億5千万キロですので、その約3分の1の距離に水星は位置しています。

太陽にそれほど近いなら温度も高いのでは?と想像できますが、水星はそもそも大気がほとんど存在しないため、太陽からの光や熱を直接浴びるため、日中の表面温度は摂氏約450度まで上昇し、逆に夜間はマイナス200度近くまで下がる、とても生命など存在し得ない地獄の環境と言えます。

他、自転周期は地球が24時間なのに対し水星は約59日とかなり長いのも特徴で、太陽の周りを周る公転周期は88日です。

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水星の観測方法

地球から約1億キロ離れていてとても小さい惑星、そして明るい太陽に近い位置にある水星を観測するのはなかなか難しく、明け方の東の空、もしくは夕方の西の空、いづれも地平線、水平線近くにかろうじて見える程度だと言います。

水星探査の歴史

地球からそれほど遠く離れていない水星ですが探査は3回(2022年現在)しか行われておらず、人類が初めて水星に探査機を送ったのが1974年のマリナー10号(アメリカ)で、この時の探査機は金星と水星の両方を探査し、水星探査が単独で行われたのは2008年のメッセンジャーで、2018年には日本のJAXAと欧州宇宙機関 (ESA) の共同プロジェクトによるベピ・コロンボが打ち上げられています。

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灼熱の水星に存在する大量の水

2004年にアメリカ航空宇宙局 (NASA) が打ち上げた水星探査機・メッセンジャーは、水星探査に大きな成果をもたらしています。

その中でも最も大きな発見と言えるのが、灼熱の水星に水の氷が大量に存在する事を発見しています。

大気がほとんど存在しない水星にはクレーターも多く見られ、そのクレーターで出来たくぼみの中には、年間を通して全く太陽の光が射さない場所も存在し、そのためその場所は、常にマイナス200度近い温度となっているため氷が見つかったと話題になりました。


「Image Credit:Wikipedia」

この発見された氷ですがかなり量も多く、これを東京の都心に置き換えると厚さ3キロほどの氷が見つかったと言います。

なお、この氷の起源については、水星に衝突した小惑星や彗星からもたらされたものだと推測され、そのほとんどは太陽熱で蒸発しましたが、太陽の光が射さない低温の部分に大量に残されているとの事です。