地球から約530光年離れた位置にある赤色超巨星ベテルギウスは、もうすぐ超新星爆発が起きるのではないかと話題になっていますが、過去にこのベテルギウスよりも、さらに近い場所で超新星爆発が起こった事が明らかになっています。

それは人類が誕生して間もない頃だと考えられており、おそらくは私たちの祖先が地球の近くで起こった超新星爆発という、一大天文スペクタクルを見ていたのではないかと思われます。

果たして、それはどんな天体ショーだったのでしょうか?




過去に人類が体験した近距離超新星爆発

記録に残されている人類が体験した超新星爆発は西暦1054年の事。

地球から約7,000光年離れた位置にある、おそらく赤色超巨星と思われる恒星が突然爆発し超新星爆発を起こしました。

この時起こった超新星爆発(SN1054)では、視等級でマイナス8等級前後まで明るくなったとされ、発生当時は金星よりも明るく、昼間でもハッキリ見えたと伝えられており、約2年間ほど見え続けたと言われています。

なお、この時起こった超新星爆発の残骸は今でも残っており、それがおうし座にある「かに星雲」です。


「Image Credit:かに星雲(Wikipediaより)」

文明発祥以前に人類が体験したと思われる近距離超新星爆発

記録では、1054年の超新星爆発が残っていますが、それよりも更に昔起こった超新星爆発もあったそうです。
それは今から200万年ほど前だと考えられており、その距離は地球から約300光年と「かに星雲」の時とは比べ物にならないくらい近距離です。

当時の地球はまだ人類が誕生したばかりで、アウストラロピテクスといった原人がいた頃と思われ、この近距離超新星爆発を原人たちがどう見ていたかはわかりませんが、かなりのスペクタクルショーだったと思われます。

おそらく、このときの超新星は満月よりも輝き、夜でも大地を明るく照らしたほどだったと考えられ、数か月から数年ほど空に明るく輝く天体が見られたかも知れません。

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200万年前に起こった超新星爆発の場所は?

気になるのは近距離で起こったとされる超新星爆発の場所。

その場所は特定はされていませんが、太陽系にほど近い場所のてんびん座とおおかみ座の間の恒星のどれかだとされており、150万~230万年前の間に複数回起こったことも明らかにされています。

近距離超新星爆発での地球への影響は?

さらに気になるのは、近距離で超新星爆発が起こった場合に地球に悪影響は無かったのか?についてです。

超新星爆発による衝撃波の被害は半径50光年と言われていますが、200万年前の超新星爆発は300光年。
このため地球への影響はなかったと思われますし、もし影響があったとしたならば現在の地球は存在しなかったかも知れません。

ただ、このとき放射性同位体「鉄60」が地球に降り注いだと考えられています。

なお、超新星爆発で発生するとされる強烈な放射線「ガンマ線バースト」の軸線上に、もし太陽系があったとしたならば、たとえ射程外の300光年離れていたとしても壊滅的な被害を受けていた可能性があるとの見解もあるようです。


「Image Credit:ガンマ線バーストのイメージ図(東京大学宇宙線研究所より)」

もうすぐ見れる?近距離超新星爆発天体ショー

もしかしたら、もうすぐ我々も近距離で起こる超新星爆発の模様を見れるかも知れません。

それは冒頭でも触れましたが地球から約530光年離れたオリオン座のベテルギウスで起こるであろう超新星爆発。

ベテルギウスは太陽の20倍ほどの質量を持つ赤色超巨星で、恒星としての寿命を終えると超新星爆発を起こすと言われています。

ベテルギウスはまさに今、寿命を終えようとしており、半径6億キロ以上の大きさまで膨張しています。


「Image Credit:現在のベテルギウス by YouTube」

ベテルギウスの爆発の時期は諸説あり、数か月から数年以内という考えもある一方、千年から数万年先という考え方もあります。

でも、もし我々が生きているうちに、ベテルギウスの超新星爆発を見ることができたら、これまでにない、一大スペクタクル天文ショーとなることは間違いないと思われます。

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果たしてシュミレーション動画のような天文ショーを我々は見ることが出来るのか?
もし、それがやって来るとしたら、何の前触れもなくある日突然現れるハズです。