1日は24時間。私たち人間を含む地球上の全ての生物は、この1日のサイクルを基準として生きており、ご承知のように1日/24時間は、地球がグルりと一回転する自転の長さの事を指します。
私たちはこの自転を当たり前として毎日を過ごしていますが、もし自転が突然止まったとしたらどうなるのか?考えた事はあるでしょうか。

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地球の自転は24時間ではなかった

地球の自転が突然止まった時のお話をする前に、少し地球の自転について解説してみたいと思います。

地球の自転、つまり地球が一回転するには24時間かかると誰もが信じているかと思います。

「Image Credit:Wikipedia」
ですが、地球が一回転する実際の時間の長さは約23時間56分4秒と24時間には3分56秒も足りないのです。
でも「4分近くも時間のズレがあったなら少しずつ時間が合わなくなり、昼と夜も区別もつかなくなってしまうんじゃないの?」と思ってしまうのではないでしょうか?
しかし、私たちに流れている時間は、毎日朝が来て日が暮れるといった正確な1日のローテーションです。なのに、1日と自転時間のズレがあるのにどうしてちゃんとした時間が流れているのでしょうか?

「Image Credit:岐阜大学 教育学部理科教育講座 地学教室」
その理由は、地球が太陽の周りを回転する公転の長さが関係しており、地球は自転しながらも、太陽の周りを少しずつ進んでいる(公転)事で、地球から見た太陽の位置が一定にならないためであり、それでも完全には自転と時間が一致しないため、閏年や閏秒で人為的に調整を行って1日と1年の時間に狂いがないよう昔からの”人の知恵”で行っているのです。
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地球の自転は突然とまったら?

地球の外周(赤道周長)は40,075キロあり、この周長を約24時間でクリアするには、およそ時速1,670キロの回転速度が必要となり、実際、赤道直下ではこの自転速度で地球は周っており、北緯35度の東京付近では時速1,370キロと赤道から離れれば離れる程自転速度は遅くなるのですが、それでも軽く音速を超える速度に違いはありません。

では、今回の本題である「突然、地球の自転が止まってしまったら?」についてですが、現実的に考えて地球の自転が突然止まる事等あり得ないのですが、もし仮に何らかの理由で地球の自転が停止してしまったとしたら、慣性の法則により、地球上にあるほとんどの物質がこれまで自転していた方向(東側)に、音速を超える強烈な暴風と共に吹っ飛んでしまい、同時に巨大な津波もあらゆる陸地に襲い掛かる事でしょう。

「Image Credit:pixabay」
まぁこんな事はあり得ないですが、もしこんな事態が起こったとしたら、地球生命には壊滅的な打撃となってしまう事は言うまでもありません。
ただ、自転速度の遅い高緯度地域は比較的被害が軽いかも知れませんので、生き残る可能性があるかも知れませんけど、止まってしまった自転が再び回転をする事は皆無となってしまい、その後の地球は、極端に温室効果の高くなってしまい、それこそ金星のような超過酷環境の星に変貌してしまう事でしょう。
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地球は何故自転しているのか?

時速1,700キロ近い超高速で自転をしている地球。もちろん自転をしているのは地球だけではなく、自転速度こそ異なりますが他の星も自転をしています。
◆ 参考動画:太陽系8惑星の自転速度と地軸の傾き


「Copyright ©:APOD Videos All rights reserved.」
でも、この巨大とも言える自転エネルギーはどこから来ているのでしょうか?その謎を解くには、太陽系誕生時の46億年前に遡る必要があります。

太陽系創成期、原始太陽の周りに大量の塵やガスが周回しており、それが重力の作用によって各所で次第に一箇所に集まり地球を含む惑星を形成して行きます。

「Image Credit:Alan Brandon/Nature」
塵やガスが集まって巨大な天体へと変貌を遂げて行く惑星は、大きくなるに連れ質量が増し重力も大きくなり、より多くの物質を引き寄せて行き、それらが惑星の斜め方向に衝突する事で回転が生まれ、次第に勢いも増して行き、外部から干渉を受けない限り一定の勢いで回転を続けるという「角運動量の保存則」が起こり、これが自転となって行く事になるのです。

地球の自転速度は少しずつ遅くなっている

地球の自転が突然止まる事などありませんが、自転速度は少しずつ遅くなっており、減速速度は100年単位で2.3ミリ秒だという事で、その原因となっているのが地球唯一の衛星・月の影響によるモノだと言います。

「Image Credit:小学館の図鑑 NEO地球より」
上図↑↑のように、地球の海の潮の満ち引きは月の引力が海水を引っ張る事で発生します。ここに地球の自転と月の公転が加わる事で「地球と月の潮汐摩擦」が生じる事になります。
月の公転速度(約27日)は地球の自転速度より遅いため、地球の自転が月に引っ張られてしまい、その結果として地球の自転にブレーキがかかってしまうという現象が起きてしまいます。
と同時に反動で月の公転速度が増してしまい、月は地球から少しずつ離れていく(年間約4センチ)事になってしまっているのです。
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