12月ともなるとだいぶ冷え込んで来ますが、同時に空気も澄んで大気が安定する時期でもあります。
そんな空気が澄んだ季節の夜空に「ふたご座流星群」は観測出来ます。
ふたご座流星群は年間を通して見られる流星群の中でも、最も流れ星が多く見るとこが出来ることでも知られ、天体ショーとしては規模の大きなイベントとしても有名です。
毎年見られるふたご座流星群ですが、どの方角で観測出来て、さらに見ごろと流星がピークとなる時間はいつなのか気になるところです。

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ふたご座流星群観測条件

天気さえ良ければ「ふたご座流星群」は、かなりの好条件で見るとこが出来ると言われています。
この流星群についての、今後の眼視による観測条件をご紹介したいと思います。

観測の好条件1「ピークが夜にやって来る」

そのひとつが、流星は降って来るピークの時間帯が日本では夜間となり、見える角度も高く非常に見やすいということです。

観測の好条件2「月明かりに邪魔されない」

夜でも月明かりに邪魔されると見えにくいのですが、ふたご座流星群の時期は、新月に近い三日月ですので観測に適した暗さが期待出来ます。
この条件のもと、ほぼ日没から明け方まで流星群を楽しめるとの事で、多くの人が年末の大天体ショーを観測できるのではないでしょうか。

ふたご座流星群が見える方角

ふたご座流星群というぐらいですので、見える方角はふたご座方向が中心となり、この方向から放射状に流星が降って来ます。
そうは言っても流星群を見る方角は、どの方向からでも見ることが出来、夜空を見上げてさえいれば流れ星を見つけることは可能です。

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ふたご座流星群が見ごろのピークはいつ?

ふたご座流星群の見ごろピークは12月13日~15日にかけて、この3日間に月明かりが少なくなれば観測は好条件です。
また、ピーク時に見える流星の数は、1分間に1~2個程度。
かなり少なくも思えますが、普段ほとんどお目にかかれない流星ですから、1分間でこの数が見れるということは珍しいことなのです。
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流星群を見るときの観測ポイント

ふたご座流星群のような、流星が多く見られるときは基本的に晴れた夜空を見上げていれば見ることは可能ですが、やはり良い条件のもとで観測されることをおすすめします。

防寒対策は万全に

ふたご座流星群が見れるのは12月の寒い冬です。しっかりと防寒対策はしておきましょう。
また、観測はほとんどカラダを動かすこともないので、流星を探すのに夢中になっているとカラダの芯まで冷え切ってしまう恐れがあります。
そのためにも、厚めの防寒着を着用し携帯カイロ。また暖かいお飲み物などを用意されると良いかと思います。

観測場所はなるべく明りの少ない広い場所を選ぶ

星の観測の基本は、なるべく明りの少ない場所を選び空全体が見渡せる広い場所を探す事。
一瞬しか見えない流星を、街明かりなどで邪魔されると見逃してしまいますので、人気の無いそして安全な場所を探して観測しましょう。

肉眼で目をこらして流星を探す

天体観測ということで、双眼鏡や望遠鏡などの観測アイテムを用意する人がいます。
そもそも、どこに出現するかわからないし、一瞬で消えてしまう流星に対し観測アイテムは役に立ちません。
とにかく、全天の夜空を見渡し肉眼を頼りに流星を探すこと。
また写真や動画に収めようとするのも、せっかくの流星を見逃す原因になり兼ねませんので、出来れば眼視で観測する事をオススメします。

流星群は何故現れるのか?ふたご座流星群の起源

ふたご座流星群のように、流星群は年間を通して何度も出現します。
しかし、このような流星群が見らるのはいったいどうしてなのでしょうか?
理由は、太陽を周回するガスや塵を放出する彗星などの天体が大きく関係しています。
ふたご座流星群を起源とするのはファエトンという小惑星です。
ファエトンはかつてガスや塵をまき散らす彗星だったと考えられていて、太陽を周回するうちにガスや塵を放出しきってしまい、現在では岩塊となって太陽を周回しています。
そんなファエトンが彗星時代に放出したガスや塵の中を、地球が通過することで流星が降ってきています。

「Image Credit:Wikipedia」
以上、今回のふたご座流星群の出現はここ数年で最も良い条件で見られると言われています。
となると後は天気次第なのですが、こればかりは晴れて雲もない夜空になることを祈るばかりです。
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