毎年夏の夜空の天体ショーとして注目されるのが「ペルセウス座流星群」です。
このペルセウス座流星群が出現するのが夏休みの時期に重なり、キャンプなどで多くの子供たちも夜更かしして観る機会も増えます。
そんな夏の風物詩でもあるペルセウス座流星群。見頃やピークの時間帯、そして方角をしっかり抑えておけば、たくさん出現してくれて願い事も叶う?
楽しみでもあるこの星空のイベントは、今後どのような見え方をしてくれるのでしょうか?

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ペルセウス座流星群の概要

ペルセウス座流星群は、しぶんぎ座流星群、ふたご座流星群と合わせて3大流星群の1つです。
そんな3大流星群の中でも最も流星の出現率が高いと言われ、ピーク時になると1分間で2~3個見れるときもあるという、かなり見応えのある流星群ですので、好条件で観測出来れば期待大です。
多くの流星を降らせてくれるペルセウス座流星群の母体となる天体はスイフト・タットル彗星。
この彗星は133年毎に太陽を周期する彗星で、スイフト・タットル彗星から放出された塵(ダスト・テイル)が上手く地球の公転軌道上にカブってくれれば、壮大な流星群を見せてくれる可能性もあります。
「前回(1992年)に回帰したときのスイフト・タットル彗星」

「Image Credit:Astro Arts

ペルセウス座流星群の見える方角と見頃

ペルセウス座流星群を見る基準となるのは、やはりペルセウス座のある北東方向です。
この方角を放射点として全天に広がり、どの位置からでも流星は流れてきますので夜空全体を見渡すよう観測するのがコツで、ペルセウス座流星群のピーク時は8月12日~13日にかけてで、お盆の入りと考えておけば間違いないでしょう。

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極大時期となるこの時期において、最大で1時間に60個以上の流星が見れる期待が高まるのもペルセウス座流星群の魅力です。
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今後9年間のペルセウス座流星群の観測予想

期待度の高いペルセウス座流星ですが、気になるのは今後どのような条件で観測出来るのでしょうか?
2022年~2030年までの観測予想をまとめてみました。

  • 2022年8月13日:極大時刻は10時。日中が極大時刻になりますので、観測条件は悪いでしょう。
  • 2023年8月13日:極大時刻は17時。日の入り前が極大に。夏ですので日が暮れるのが遅くなります。観測条件がは良いとは言えないでしょう。
  • 2024年8月12日:極大時刻は23時。夜半前に月も沈むので、天気さえ良ければ好条件で観測出来るでしょう。
  • 2025年8月13日:極大時刻は5時。この日は満月でないですが、月明かりが気になるかも?!ただ、条件はそれほど悪くないでしょう。
  • 2026年8月13日:極大時刻は11時。極大は日中。ですが、その前後の日の出前と日の入り後はチャンスです。
  • 2027年8月13日:極大時刻は17時。日の入り後に観測出来る可能性あり。しかし月明かりもありそうです
  • 2028年8月12日:極大時刻は22時。極大になる前に月が昇って来ますが、その前の時間帯が観測のチャンスになりそうです。
  • 2029年8月13日:極大時刻は6時。朝方に極大になりますが、その前の時間帯は好条件で観測出来そうです。
  • 2030年8月13日:極大時刻は12時。日中の極大と満月が重なります。観測は難しいでしょう。

流星群を見やすくするポイント

年によっては月明りで流星群が観測しにくい場合がありますが、でも諦めないで下さい。必ずペルセウス座流星群はやって来ますのでポイントさえ抑えておけば楽しめます。
まず、基本ですが流星群を観測するときは、夜空が開けて見える場所行き、街明かりや街灯が少ない、なるべく暗い場所を選びましょう。
次に、ペルセウス座流星群はどの方向からでも流れて来ますので、もし月明りがあっても月から離れた方向を見るようにすれば、少しでも月明りを遮ることが出来ます。
最後にもうひとつ。
流星群観測は長時間に及びますので、疲れないよう寝転がって夜空を見上げるようにしましょう。
また、夏場は蚊が多く発生しますので、その対策も忘れずに!
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