しし座流星群もまた、年間を通して極大期に流星の大量出現が期待される流星群で、一時期は1時間あたり2,000個とも言われるくらいの大流星群を見せてくれたのですが、最近ではその数も減少気味。しかし、大量に出現の予感があることは間違いなし!?
ここでは、2016年からの5年間のしし座流星群の観測予想を確認してみたいと思います。

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しし座流星群のピークは2001年でした。
この年は大出現となり、1時間あたりの流星出現数が2,000個以上だったと記録が残っています。
またこの時は火球クラスの明るい流星も観測されたとかで話題となった年でした。

【参考動画:2001年に大出現した「しし座流星群」】

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しし座流星群の起源と見える方角

「しし座流星群」は毎年11月に見れる流星群で、その母体となる天体がテンペル・タットル彗星と言われており、この彗星は1366年に発見された歴史の古い彗星です。
またテンペル・タットル彗星は短周期彗星で、前回太陽に接近したのが1998年。次回訪れるのは2031年だと想定されています。
なお、しし座流星群が見える方角は、東の方角を起点に放射状に広がり、極大時期には全天に流星が流れる姿を確認することが出来ます。

「Image Credit:tenki.jp

大出現すると見応えのある天体ショーとなる可能性のしし座流星群

2001年に出現した「しし座流星群」で確認出来るように、火球と呼ばれる大きく明るく輝く流星を観測出来る可能性もあります。
その理由は、しし座流星群は他の流星群とは違い、母天体テンペル・タットル彗星のダストが地球の大気に正面から突入することで相対速度が秒速70キロ以上とかなりの高速になるため、小さなダスト(塵)でも非常に明るくなりやすい特徴があるからです。
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気になる今後の観測予想

2001年に大出現したような大天体ショーの確率は低くはなりましたが、それでも大流星群になる可能性を秘めている「しし座流星群」です。

そんな「しし座流星群」の2022年~2030年までの観測予想を調べてみましたので、興味のある方はお見逃しの無いよう晩秋の夜空を見上げて下さい。
  • 2022年:極大時期11月18日08時:ピークが朝のため観測条件はあまり良くないとの予想。
  • 2023年:極大時期11月18日14時:この年もピークが昼間です。よって観測条件は良くない予想。
  • 2024年:極大時期11月17日20時:ピークは夜間で条件が良さそうですが、月明かりの影響が出そうです。
  • 2025年:極大時期11月18日03時:時間帯もばっちりで月明かりの影響もなさそう。かなり好条件で観測出来そう。
  • 2026年:極大時期11月18日09時:ピークは朝。でも月明かりの影響がないので観測出来るかも。
  • 2027年:極大時期11月18日15時:ピークは日中で放射点も地平線の下で月明かりもある。観測条件は悪い予想。
  • 2028年:極大時期11月18日21時:時間帯、月明かりの影響はないが、放射点が地平線の下。観測条件はあまり良くないかも。
  • 2029年:極大時期11月18日03時:月が午前3時過ぎに沈みますので、それ以降の時間は観測条件良好。
  • 2030年:極大時期11月18日09時:ピークは朝。でも月明かりの影響が無さそうなので、朝方等の観測が可能かも。
以上、2030年までの観測予想で、好条件なのは1~2回程度で毎年見れるとは行かなそうです。
ただ、これはあくまでも予想ですので、実際はもっと良く観測出来る可能性もあります。

しし座流星群は大出現の可能性はあるのか?

最高の天体ショーとなった2001年以降、小康気味の「しし座流星群」。今後、このときのような大出現を見せてくれるのか?気になるところです。
専門家の予想では、残念ながら当面は小規模な流星群になってしまう可能性が高いとの事で、原因は、流星群のダストトレイルと地球の公転軌道にズレが生じてしまうため。これが重なるタイミングが20年後以降ではないかと予想されるとの事です。

しかし、予測不能なのも流星群の魅力です。あまり期待できないと思っても、まずは夜空を見上げてみて下さい。
そうすれば、以外と多くの流星を観測でき、思わぬ天体ショーが楽しめるかも知れません。
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