太陽系の大きさをわかりやすく例えるため地球を縮小して比較してみた

私たちが住む太陽系って、どれくらいの大きさなのかって想像できるでしょうか？
多分、多くの人が見当もつかないと思いますし、私自身もまったく想像する事は出来ません。
ですが、想像する事が出来ないほど太陽系は大きいし、さらに太陽系の外側の宇宙なんてもっともっと大きくて広いというのは、これまで宇宙を学んで来て何となくですがわかるような気はします。

そんな広い宇宙の中で、私たちの住む太陽系ってどれくらい広いのか？具体的に解説したら、もしかしたら理解できるかも知れません。
今回は、そんなお話になります。

太陽系の構成と大きさ

私たちの太陽系は、中心に熱核融合で活動し輝く恒星・太陽があり、その周りに水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星の8つの惑星が取り囲み、そしてその大外に準惑星の冥王星が存在しているというのが、一般的に知られている構成ではないかと思います。

また最近の観測で、冥王星の外側の軌道に太陽系第9番目の惑星が存在する可能性が高いという事も話題になっていますが、それについては、今後の観測の状況を見守るしかないようです。

ところで、太陽系の大きさをお伝えする上で、まずは知っておきたいのが地球から各天体までの距離です。
という事で、太陽系の星々の平均距離を地球を起点に測ってみると、このようようになります。

太陽：約1億5,000万キロ
水星：約9,000万キロ
金星：約4,200万キロ
火星：約8,000万キロ
木星：約6億3,000万キロ
土星：約12億8,000万キロ
天王星：約27億キロ
海王星：約44億キロ
冥王星：約48億キロ

「Image Credit:NASA/JPL」
ちなみに、謎の第9惑星は冥王星軌道の遥か外側を公転していると考えられており、その距離は900～1,800億キロで、太陽を超楕円軌道で公転しているのではないか？と推測されています。

地球の大きさを直径1センチに例えたら？

ここまでの解説で、地球からの各天体間の距離をお伝えしましたが、ここで何億キロの距離と言っても、これでは少し太陽系の大きさがわかりにくいと思いますので、具体的な大きさをご理解していただくために、地球の大きさをパチンコ玉程度の直径1センチに仮定してみると、太陽系がどれだけ大きいか良くわかるかと思います。

「Image Credit:James O’Donoghue」
例えば、地球を直径1センチの大きさに縮小してみた場合。太陽の大きさは約1メートル10センチの大きさになり、地球から太陽までの距離は117メートルとなります。
つまり、1センチの地球から太陽までの距離は100メートル以上も離れている事を考えると、毎日、私たちの頭上に昇って来る太陽がいかに大きいのか？おわかりになるかと思います。
そして、地球から遠く離れている冥王星までの距離はもっと離れており約4.6キロになります。
このように、地球をたったの1センチに縮小しただけで、太陽系の大きさ（冥王星まで）は約5キロメートルにも相当する事になるワケで、太陽系がいかに大きい（広い）のか？少しおわかり出来たのではないでしょうか？
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また、謎の第9惑星にも少し触れましたが、冥王星までが太陽系ではなく、その外側にも果てしなく広がり、太陽系の最深部は彗星の故郷と呼ばれる「オールトの雲」まで広がっていると考えられており、太陽からオールトの雲までの距離は約1光年あると想定されているのです。

「Image Credit:国立天文台天文情報センター」

1センチの地球サイズで太陽系に最も近い恒星系はどれくらい？

太陽系の広さの解説の次は、太陽系の隣りの恒星系までの距離を測ってみるとします。
太陽系から一番近い恒星系は約4.6光年離れたアルファ・ケンタウリです。
つまり、お隣りの恒星でも秒速30万キロ（1秒間で地球を7周半）で進む光の速さですら4年半以上もかかってしまう距離なんです。
これをまた、直径1センチの地球サイズで距離を想定すると、太陽からアルファ・ケンタウリまで約3万2,000キロになり、お隣りの恒星と言えどいかに遠いかわかるかと思います。