どの時代にも終末予言説はありますが、その予言で「ホピ族の予言」というモノをご存じでしょうか?
ホピ族は、アメリカ大陸の原住民で砂漠地帯に古くから住んでいる部族です。
その部族が、2013年に太陽に最接近し史上最大級の巨大彗星を話題を呼んだ、アイソン彗星に不吉な終末予言があったと注目されましたが、その予言とはどんなモノだったのでしょうか。

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ホピ族とは

ホピ族とは、ネイティブ・アメリカンの部族のひとつで、彼らは古代マヤ文明の末裔とされ、約1000年前に神に導かれて北米の地にやって来たと伝えられています。
近代化が進んでいるアメリカにとって原始的な生活をしている部族など存在しませんが、ホビ族は古来からの伝統を守り、主にアリゾナ州の砂漠地帯を中心に居住している人達が多いと言います。
彼らの性格は温厚で、おっとりした人やマイペースな人が多く親しみやすい民族と言われています。
そんなホピ族ですが、信仰心が強く独自の世界観を持っていることでも有名で、彼らの多くはなるべく自然にさかわらない、自然と融合した生活をしていると言います。
そんな独特で神への信仰の厚強いホビ族には、神から受けた様々な予言を伝承していると言われています。
そこで予言として良く出てくるのが、人類、地球滅亡に関する終末予言。
これが、話題となっていることです。
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ホピ族の終末予言とは

ホピ族には、2012年末に人類終末予言説があったということは、少しだけ話題になりました。
当然ながら、その予言は当たらなかったワケで現在も人類の繁栄は続いています。

「Image Credit:Wikipedia」
マヤ文明の信仰を継承したホピ族は、この2012年の予言を「世界は今物質への強欲のためにバランスを失っており、このままでは世界は終わる。」と警告としており、人類が改め正しい道を選べば今後発展の道が残されていると唱えており、これが何故か拡大解釈され、人類滅亡的な予言として受け取られ、勝手に予言内容が盛られてしまい「2012年人類滅亡」などという物騒な言葉が独り歩きした経緯もあるようです。

再発したホピ族の終末予言

2012年に何事も起こらなかったワケですので、ホピ族の予言は忘れ去られるハズだったのですが、翌年の2013年にその予言がまた話題となってしまう事態になってしまいました。
原因は、2013年12月に太陽に接近した「アイソン彗星」にあるといいます。
実は、ホピ族の予言の中には”青いカタチ”という言葉が記されており、これが彗星を意味し本来2012年に予言されたことが1年ズレて、本当の人類の終末は2013年のアイソン彗星襲来によるものではないか?とこれまた勝手なウワサが広まってしまったようです。

「Image Credit:NASA」

彗星の接近が地球にどんな影響を及ぼすのか?

ご存じのとおり、大きな話題になったアイソン彗星ですが、残念ながら太陽に最接近し過ぎて消滅してしまいました。
もし、アイソン彗星が消滅せずに地球に最接近した場合でも、衝突するような軌道は通りませんでしたので、人類滅亡といった物騒な事態などにはならなかったのですが、ただ太陽に彗星が落下しても地球になんらかの影響が出るのではないかと言われ、これがホビ族の予言に繋がるのでは?とも噂されました。

「Copyright©:YouTube chunenY All rights reserved.」
上の映像のように、実際、過去に何度も太陽に衝突した彗星はたくさんあります。
今回のアイソン彗星も例外でなく、太陽に落ちた後は地球への影響はまったくありませんでした。
ただ、映像で確認出来るように、彗星(小天体)が太陽に衝突した瞬間、爆発が起こってします。
これは太陽フレアと呼ばれるもので、彗星が衝突しなくても磁場の影響で継続的に起こっている現象です。
これがアイソン彗星の場合、太陽に衝突したときそれが引き金になり巨大フレアがが起こり、キルショットが起きるのではないか?と危惧してそのような終末論的なウワサが広がった経緯もあるようです。
ちなみにキルショットとは、太陽表面で巨大なフレアが発生することで起きる強烈な電磁嵐のことで、この電磁嵐が地球を直撃すると世界中の電子機器に深刻な影響を与えるという異常現象の事です。

「Image Credit:NASA」
このキルショットにより、最悪の場合、原子力発電所を停止させ大規模な放射能漏れを引き起こし、また停電が長期間続くため炉心を冷やすことができなくなるメルトダウンも起きてしまう。そのような事態になってしまう世界中の原子力発電所に影響しに放射能汚染が地球レベルで起き、人類は破滅的な損害を受ける。というもの。
これがちょっと話がねじ曲がったウワサになったということらしいのですが、実際のところアイソン彗星が太陽に落下しても地球にはなんら影響がありませんでした。
天体の衝突と表現してしまうとかなりの破滅的事態を想像してしまいますが、巨大な太陽に、たかが数キロ程度の小天体が衝突したところで、まったく影響なんてありません。
そんなワケで、突然天空に現れる彗星は昔から不吉な天体としてとらえられがちです。
このホピ族の”青いカタチ”というモノが不吉とされる彗星かどうかは不明ですが、いずれにせよ何事もなかったワケです。
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