大自然の中でキャンプを楽しむ人が増えている中、その楽しみ方もいろいろあるかと思います。
絶景の景色の下でリフレッシュしたり、仲間同士でアウトドア料理を楽しむも良し。様々なキャンプの楽しみ方がある中で私のオススメはやっぱり、キャンプで星空観賞をする事です。
街灯りが無く澄んだ空の下。星空を観るには絶好の条件が整いやすいキャンプ。
そこでここでは、オススメの天体望遠鏡や双眼鏡を解説し、より充実した星空観賞キャンプが楽しめるアイテムをご紹介したいと思います。

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星空観賞キャンプに行くために必要なモノを揃えよう!

前回、星空観賞キャンプで必要なキャンプ道具をご紹介しましたが、ここでは実際に星空を眺めるマストアイテムで初心者必見の天体望遠鏡や双眼鏡をご紹介します。
もちろん、天体望遠鏡や双眼鏡等を使わず肉眼で星を観るのも良いですが、このアイテムを使ってリアルな木星や土星、星雲や銀河等を観れば感動すること間違いなしです。

「Image Credit:iStock」
また、天体望遠鏡や双眼鏡は夜間だけでなく日中にも活躍してくれ、野鳥や遠くの自然の様子等を観る事にも役立つのも魅力のひとつです。

天体望遠鏡を選ぶ前に仕組みを覚えよう

初心者の方が天体望遠鏡を選ぶ前に、まずは天体望遠鏡の仕組みがどうなっているのか?を覚える事が大事です。
何も知らない状態で「これが良く見えそう」とか「カッコイイ」等の安直な理由で購入してしまうと大失敗してしまうのがオチです。

「Image Credit:Vixen」
天体望遠鏡の基本構成は鏡筒・架台・三脚の3つですが、細かく分類すると6つで構成されていて、天体を観測するためそれぞれが大切な役目を担っています。
  • 対物レンズ(主鏡)
    有効径が大きいほどより多くの光を集め明るい視野を確保出来やすくする特性があり、銀河や星雲等、遠くの天体を観たい場合は、有効径が大きい対物レンズを選択すると良いでしょう。
  • 鏡筒
    鏡筒は目標物の焦点距離を合わせる役目を持っています。
  • ファインダー
    低倍率・広視野の確保に使う小型望遠鏡的な役割を持っており、ファインダーは主望遠鏡と平行に取り付けて使用します。一般的なファインダーは視野内に十字線が付けられ、十字線の交点に目標の天体を導くと、狭い主望遠鏡の視野内でも見えやすくなります。
  • 接眼レンズ(副鏡)
    接眼レンズは取り外して交換が出来、倍率を変更する場合に交換します。
  • 架台
    望遠鏡本体を支える台座役目を持つ架台、これは非常に重要なモノで、自転する地球の動きに合わせて観たい天体を追尾してくれる、とても重要な部分でもあります。
  • 三脚
    天体望遠鏡本体を、安定して固定するために必要な部分。
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初心者が誤解しがちな天体望遠鏡の性能

初心者が天体観測で誤解しがちなのは、ネットやテレビ、雑誌等で鮮明で美しい天体画像が天体望遠鏡でもリアルに見れるという事。

「Image Credit:NASA,ESA,A.Simon(Goddard Space Flight Center),M.H.Wong (University of California,Berkeley),and the OPAL Team)」
つまり、市販の天体望遠鏡でもこんな画像↑↑を観る事が出来るなんて思っている人が意外にも多くいる事です。しかし、実際に観る事が出来る映像はこんな感じ↓↓。

「Image Credit:土星の環と木星の縞模様と木星ガリレオ衛星(Vixenより)」
上画像↑↑は、市販の天体望遠鏡で見た土星と木星ですが、実際はここに地球の大気の揺らぎが重なり、もっとぼやけて見えているでしょう。

初心者の天体望遠鏡の選び方

市販の天体望遠鏡も様々な種類があり、初心者でも比較的扱いやすいモノからプロ仕様まで。当然ながら初心者の方は市販品でもプロ仕様に手を出すベキではないですが、選び方の基本としては観測したい天体は何なのか?そこをしっかり押さえるのが重要です。
  • 月面のクレーターを見たい場合は低倍率50~150倍を選ぼう
    満月の夜等に月の表面にあるクレーターを鮮明に見たいという人には倍率を抑えた天体望遠鏡を選ぶ事をオススメします。
    地球からの距離約38万キロの近い距離にある月ですので、倍率は50~150倍程度の天体望遠鏡がオススメですし、この倍率なら安価で購入出来ますし、より手軽な双眼鏡でも十分に対応できる性能を持っています。
    ただ、倍率の低い50~80倍程度の望遠鏡では月のクレーターはハッキリ見えず、月全体を鮮明に見る事が出来る程度ですので、クレーターを見たいのであれば80倍以上の倍率を選ぶと良いですし、値段も安価で購入出来るでしょう。

    「Image Credit:せんだい宇宙館
  • 木星や土星の環を見たい場合は高倍率150以上を選ぼう
    地球から数億キロ離れた火星や木星、そして土星を捉えるなら150倍以上の高倍率天体望遠鏡を選ぶ事をオススメします。
    ただ、地球に比較的近い火星や金星を見たい場合は100倍や同倍率程度の双眼鏡でも良いですが、木星の縞模様やガリレオ衛星、土星の環を見たい時は150倍以上の天体望遠鏡を選択しましょう。

    「Image Credit:せんだい宇宙館
  • 遠方天体観測は低倍率望遠鏡が良い!
    意外かも知れませんが、地球から遥かに遠い銀河や星雲等を観たい場合は50倍以下の低倍率望遠鏡を選ぶ事をオススメします。
    人気の「アンドロメダ銀河」や「オリオン大星雲」「プレアデス星団(すばる)」も20~50倍もあれば十分に見え、双眼鏡でも見る事が出来ます。

    「Image Credit:市販の天体望遠鏡で見たアンドロメダ銀河(EYE BELL
初心者の方が天体望遠鏡を購入される場合、あまり高価なモノを選ぶ事もオススメは出来ません。天体望遠鏡の価格は数千円程度からありますので、ネット等で吟味してから購入すると良いでしょう。
但し、購入する際は、鏡筒・架台・三脚の3つセットである事を必ず確認し、出来ればスマホに繋いで撮影出来るタイプをオススメします。

※ オススメの天体望遠鏡(スマホ連動タイプ)と双眼鏡

 MEEZAA 天体望遠鏡 初心者望遠鏡      Vixenセレストロン天体望遠鏡 StarSense Explorer
    
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星空をより分かりやすく楽しむ方法(レーザーポインター)

星空観賞をキャンプで行う時に天文知識に長けた人物がいると、星の解説をしてくれてより楽しく星を楽しめるかと思います。
そんな時、あって便利なのがレーザーポインターです。
星を解説してくれる人が、実際に星空をレーザーポンターで指しながらだとリアルなプラネタリウム感も味わえるのではないでしょうか?

「Image Credit:じゃらん.net」
これがあれば星を見つけるのも簡単ですし、仲間同士で情報を共有しやすいという利点もあります。
ですが、レーザーポインターは少し高価(5,000円前後)で、使用するシュチュエーションも限定される事から購入を躊躇する人もいるかも知れませんが、これはあくまでもオプションアイテムとして考えてみると良いのではないでしょうか?!
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