毎年春の大型連休と言えば、ゴールデンウィーク(G.W.)。どこへ行っても行楽客で混雑するので、出来れば混雑を避けられる行楽スポットへ出かけてみたいと思うのは必然な事ではないでしょうか。
そこでおすすめの穴場としてご紹介したいのが、星空を満喫するスポットへのご案内。
特にゴールデンウィークの期間は「みずがめ座流星群」も観測することが出来ますので、静かで空気の澄んだ星空観測目的の旅行というのも良いのではないでしょうか?
ゴールデンウィークも流星群が見られる
流星群は毎年いくつも観測チャンスが訪れますが、ゴールデンウィークの時期に見られるモノもあり、流星群観測目的で大型連休を使って行楽にお出かけするのも楽しい思い出になるかと思います。そんなゴールデンウィークに見られる流星群が「みずがめ座η(イータ)流星群」。
「みずがめ座η流星群」は大量に流星が流れることで有名なのですが、日本ではそれほどメジャーではありません。
その理由は、この時期のみずがめ座の位置が低いため、みずがめ座を起点として流れてくる流星群の高度が低く、それほど多く流星を見られないことがあまり知られていない原因となります。
しかし、観測場所を地平線や水平線が見やすい所に設定すれば、かなりの確率で流星が流れるシーンを堪能出来るハズです。
但し、この流星群が最高潮のピークで見られるのがゴールデンウィーク終盤の5月5日~7日。
それでも、流星群は4月中旬以降から見ることは出来ますので、流星数はそれほどなくても、連休中の行楽イベントとしては十分楽しめると思います。
2030年までのみずがめ座η流星群の観測条件
ここ数年間の「みずがめ座η流星群」の観測条件を解説しますが、天気さえ良ければ最高の条件で流星群を楽しむことが可能です。「日本での観測条件」
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[2022年] ピーク時:5月6日 17時
- (観測条件)夜半から月明りも少なく最高の条件ですが、ピークが夕方のため観測は困難かも。
- [2023年] ピーク時:5月7日 00時
[(観測条件)ピーク時間はベストですが、この日は満月で月明りが邪魔をします。 - [2024年] ピーク時:5月6日 06時
(観測条件)月明りなく、未明の時間帯の観測がチャンス。 - [2025年] ピーク時:5月6日 12時
(観測条件)月明りはないですがピークが日中。でも未明の時間帯に観測が出来るかも。 - [2026年] ピーク時:5月6日 18時
(観測条件)月明りで条件は悪いようです。 - [2027年] ピーク時:5月7日 00時
(観測条件)月明りはないが、ピーク時間帯の放射点が低く観測は微妙。 - [2028年] ピーク時:5月6日 06時
(観測条件)月明りは少ない。未明の時間帯の観測がチャンス。 - [2029年] ピーク時:5月6日 13時
(観測条件)ピークが真昼間で月明りもあり、観測条件はかなり悪そう。 - [2030年] ピーク時:5月6日 19時
(観測条件)ピーク時間と月明りは問題なし。しかし放射点が地平線の下で観測条件悪し。
好条件で流星群を見られる観測スポット
「みずがめ座η流星群」は南半球が本場の流星群です。ですので、日本ではなく東南アジア、オーストラリアやニュージーランド、南米等の旅行ついでに流星観測もスケジュールに入れるのはいかがでしょうか?
もし、東南アジアや南半球で流星群を観測されるのであれれば、時間帯を日本時間に合わせれば観測も間違いなく出来ると思いますし、流星群が見られる高度もかなり高い位置で見ることが出来るでしょう。
さらに、ハワイに旅行される方はコチラもおすすめです。
また、ゴールデンウィークに海外にお出かけされる予定が無ければ、国内での観測スポットは限らていますが、西日本や九州・沖縄などなるべく南の地域に行かれ、温泉や登山、海辺の旅行スケジュールで人工的な街明かりなど少なく、また空が開けた場所がある行楽先を見つけると良いでしょう。
そして肝心の「みずがめ座η流星群」の出現する方向は南東から東方向です。
「Image Credit::スタディスタイル★自然学習館」
こちらを起点に流星が流れて来て、1時間10数個観測出来ると思います。
このように流星群にスポットを当ててゴールデンウィークの旅行スケジュールを組まれると、「みずがめ座η流星群」はあまりメジャーな流星群ではないだけに、自然に穴場を選ぶカタチとなります。
連休、混雑を避けて楽しみたい方は是非おすすめかと思いますよ。