その昔、私たちの住む地球は宇宙の中心にあり、太陽や月、そして他の星たちは地球の周りを回っているといった「天動説」が信じられて来ました。
しかし天動説は間違いであり、今では太陽を中心とし、地球を含めた太陽系の星たちは太陽の周りを回っている「地動説」が信じられ、それが事実だという事も証明されています。

ですが、天動説が信じられていたように、私たちは自分勝手な思い違いで「太陽系は宇宙の中心にあるんじゃないか?」って錯覚をしてしまいそうなのですが、そもそも地球を含む太陽系は宇宙のどの位置にあるのでしょうか?

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太陽と地球の位置関係

宇宙での地球の位置はどこ?」のテーマで語る上で、まず太陽系での地球の立ち位置を話す必要があります。
私たちにとって巨大な存在である地球の大きさは直径約1万3,000キロで赤道周りは約4万キロあります。対して”太陽系の主”である太陽の大きさは、直径約139万2,000キロと地球の約109倍もの大きさがあり、太陽から見た地球は小さな豆粒ほどしかありません。

「Image Credit:Gakken キッズネットより流用」
そして太陽と地球の位置関係ですが太陽と地球の距離は約1億5,000万キロ。とは言ってもこの距離がどれくらい離れているのか良くわからないと思いますので、例えるなら太陽を直径1メートルの玉に置き換えた場合、太陽から地球までは100メートルほど離れているという計算になり、その距離は秒速約30万キロの光の速さでも8分19秒もかかってしまうほど遠いのですが、それでも地球から見た太陽は眩しく大きく輝いている事を考えると、如何に太陽が巨大なの天体である事が容易にわかるのではないでしょうか。
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太陽系の大きさは海王星までではない!

太陽と地球の位置関係の解説しましたが、ではそんな太陽を中心とした「太陽系の大きさはどれくらいなのか?」と聞くと、多くの人が一番外側を周る惑星である海王星まで、もしくはその外側にある冥王星までが太陽系だと答えると思います。
しかし、それは太陽系のほんの一部で、実際は太陽から遠く離れたところの約2,000天文単位(1天文単位は1億5,000万キロ)から、球状に広がる氷や岩石の小天体から成る「オールトの雲」までが太陽系の全体像で、太陽系の果てであるオールトの雲の外側までは10,000〜200,000天文単位もあり、人類が造った”人工物”として最も遠いところまで到達しているボイジャー1号(2023年末までの地球からの距離は約245億キロ)でさえ、これからオールトの雲を通過し太陽系の外に出るまで約3万年はかかってしまうと言われています。

「Image Credit:Vito Technology,Inc.

銀河系での太陽系の位置関係

太陽系の大きさ(半径10,000〜200,000天文単位)はとてつもなく広いのですが、それでも銀河系のほんの一部でしかありません。
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太陽系の属する銀河系(天の川銀河)の大きさは直径約10万光年と、さらにとてつもない広さなのですが、私たちにとって巨大な太陽でさえも、銀河系の中では2,000億~3,000億個の星のひとつに過ぎず、太陽系は銀河の中心から約2万6,000光年~2万8,000光年の距離に位置し、いわゆる”銀河の片隅”に太陽系はあると言えるかも知れません。

「Image Credit:天の川銀河の想像図(上)と銀河を横側から見たイメージ(下)(iStock(上画像)Wikipedia(下画像)より)」

銀河系の大きさは渦の部分が全てではなかった

太陽系が属する天の川銀河は棒渦巻銀河と呼ばれる”渦”を巻いたように見える銀河ですが、これもまた多くの人は”渦”(ディスク)の部分が銀河だと思われているかも知れません。
しかし、銀河系はそれよりももっと広く、渦を巻くディスクの外側には「ハロー」と呼ばれる球状星団や矮小銀河等が広く分布している領域があり、銀河の中心からハロー領域までの距離はおよそ52万光年もあると考えられています。

「Image Credit:天の川銀河の全体構造(すばる望遠鏡H.P.より)」

宇宙での地球の立ち位置はどこ?

太陽系で地球はとても小さな存在で、大きいハズである太陽系も銀河の中では数千億分の1で、さらには銀河の隅っこに太陽系がある事を解説しましたが、となると宇宙の中で私たちの地球の立ち位置はどこなのか?って疑問に思うかも知れません。
ここまでの解説で太陽系が銀河系の隅っこにあるのだから、地球も宇宙では隅っこにあるのか?と思いがちですが、実際は地球の位置は宇宙の隅っこでもなく中心でもないと言うのが答えになります。

「Image Credit:iStock」
何ともあやふやな答えですが、宇宙ではとても小さな存在である太陽系、そして地球にいる私たち人類は、どんなに頑張っても138億光年先の宇宙までしか観測する事は出来ません。その理由は、宇宙が誕生したのは今から約138億年前と推定されているためであり、その先に宇宙が広がっていても地球まで光が届かないため確認出来ないからです。
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宇宙は誕生して以降、絶えず膨張していると考えられ、その膨張速度は「どんな物質も光の速度を超える事が出来ない」としたアインシュタインの特殊相対性理論の考え方に反し、光の速度を超えているのではないかとされています。
よって、今の人類には地球が宇宙のどの位置にあって、宇宙自体どこまで続いているかわからず、宇宙の端がわからない現状では「宇宙の果て」は存在しない事になってしまうでしょう。
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